偏極パルス中性子イメージングによる方向性電磁鋼板の磁区観察

Magnetic domain observation in a grain-oriented electric steel using pulsed polarized neutron imaging

廣井 孝介  ; 篠原 武尚   ; 林田 洋寿*; Parker, J. D.*; 及川 健一   ; Su, Y. H.  ; 甲斐 哲也   ; 鬼柳 善明*

Hiroi, Kosuke; Shinohara, Takenao; Hayashida, Hirotoshi*; Parker, J. D.*; Oikawa, Kenichi; Su, Y. H.; Kai, Tetsuya; Kiyanagi, Yoshiaki*

方向性電磁鋼板はトランスの鉄心等に広く利用される磁性材料であり、その磁気特性の向上のためには鋼板内部の磁区構造を理解することが重要となる。偏極中性子を用いた磁気イメージング法を用いれば、絶縁皮膜を除去することなく鋼板内部の磁区構造を観察することが可能であり、Kerr顕微鏡等では観察できなかった実使用状態の磁区構造を観察できる。本発表では、我々がJ-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)で開発を行っている偏極パルス中性子イメージング法を用いて方向性電磁鋼板内部の磁区構造を観察した結果を報告する。入射中性子の偏極方向とスピン解析方向、中性子波長を適切に選択することにより、鋼板厚0.23mmの皮膜付き電磁鋼板内部の縞状磁区構造や外部磁場を印加した際の変化の観察に成功した。

no abstracts in English