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ジルコンU-Pb年代測定による谷川岳地域に露出する中新世$$sim$$鮮新世花崗閃緑岩の貫入年代の推定

Estimation of intrusion ages in the Miocene-Pliocene granodiorite around the Tanigawa-dake based on zircon U-Pb dating

南 沙樹*; 長田 充弘   ; 末岡 茂   ; 福田 将眞   ; 梶田 侑弥*; 小北 康弘  ; 横山 立憲   ; 鏡味 沙耶   ; 田上 高広*

Minami, Saki*; Nagata, Mitsuhiro; Sueoka, Shigeru; Fukuda, Shoma; Kajita, Yuya*; Ogita, Yasuhiro; Yokoyama, Tatsunori; Kagami, Saya; Tagami, Takahiro*

花崗岩は一般的に地下数kmから数十kmで形成されるため、数Maの若い花崗岩が露出している地域では極めて速い隆起・削剥が起きていると考えられ、それらの分布はプレート収束境界に集中している。日本国内では、北アルプスの飛騨山脈や南部フォッサマグナの丹沢山地などが挙げられる。谷川岳周辺は、黒雲母K-Ar年代などにより谷川岳花崗閃緑岩の形成時期が中新世から鮮新世とされているが、明確な貫入年代は明らかではない。本研究では、若い貫入岩体である谷川岳花崗閃緑岩(東側岩体1地点と西側岩体2地点)と被貫入側の白亜紀みなかみ花崗閃緑岩(1地点)を採取し、レーザーアブレーション試料導入による誘導結合プラズマ質量分析法(LA-ICP-MS)によりジルコンのU-Pb同位体分析を行った。東側岩体では3.95$$pm$$0.14Ma、西側岩体では3.19$$pm$$0.15Ma、3.32$$pm$$0.15Ma、みなかみ花崗閃緑岩は109.3$$pm$$3.2Maの年代値を得た(いずれも誤差は2$$sigma$$)。みなかみ花崗閃緑岩から得た年代は、付近の白亜紀花崗岩のジルコンU-Pb年代が107から93Maであることと矛盾はない。谷川岳花崗閃緑岩から得られた年代はいずれも同一岩体から報告されている黒雲母K-Ar年代やジルコンFT年代よりも古い。この年代差は、閉鎖温度の違いを反映したものであると考えられ、谷川岳花崗閃緑岩の貫入年代は4から3Maと結論される。ただし、西側岩体と東側岩体のU-Pb年代値は2$$sigma$$の誤差範囲で有意差が認められ、東側岩体が約400万年前に貫入し、その後70-100万年後に西側岩体が貫入したと推定される。

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