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福島における放射性物質分布調査,14; 2011-2022年における空間線量率統合マップ解析

Investigation on distribution of radioactive substances in Fukushima, 14; Modeling on the integrated radiation air dose rate maps during 2011-2022

佐久間 一幸   ; 操上 広志  ; Wainwright, Haruko*; 谷森 奏一郎*; 長尾 郁弥; 越智 康太郎   ; 眞田 幸尚   ; 斎藤 公明  

Sakuma, Kazuyuki; Kurikami, Hiroshi; Wainwright, Haruko*; Tanimori, Soichiro*; Nagao, Fumiya; Ochi, Kotaro; Sanada, Yukihisa; Saito, Kimiaki

事故初期から現在に至る詳細な空間線量率分布をより広範囲に長期にわたり整備することは、被ばく量のより確からしい推定の為に重要である。本研究では、Wainwright et al. (2017, 2019)により開発されたベイズ地球統計学手法を、避難指示区域解除の変遷を考慮しつつ、東京電力福島第一原子力発電所から80km圏内及び福島県全域を対象に2011-2022年にかけて適用した結果を報告する。歩行サーベイ及び定点サーベイの空間線量率の値を正として、地球統計学モデリングの一つであるクリギングを用いた空間線量率の空間分布を作成した。より広範囲で測定されている走行サーベイ及び航空機サーベイのデータを用いて階層ベイズモデルにより、空間線量率分布の推定を行った。既往の研究では過小評価傾向であった森林域の空間線量率は、森林内の定点サーベイを用いることで再現性が向上した。作成された統合マップは50m解像度であり、異なる測定手法の空間線量率の変動を捉え、高精度かつ空間分解能の高い詳細な空間線量率マップを作成できた。

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