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高エネルギー中性子核データ高度化のための複合核崩壊過程の研究

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西尾 勝久   ; 岩本 修  ; 牧井 宏之   ; 廣瀬 健太郎  ; Orlandi, R.  ; 洲嵜 ふみ  ; Smallcombe, J. ; 岡田 和記; 浅井 雅人  ; 塚田 和明  

Nishio, Katsuhisa; Iwamoto, Osamu; Makii, Hiroyuki; Hirose, Kentaro; Orlandi, R.; Suzaki, Fumi; Smallcombe, J.; Okada, Kazuki; Asai, Masato; Tsukada, Kazuaki

プルトニウム増殖型の高速炉や長寿命マイナーアクチノイド(MA)を核変換するための加速器駆動炉(ADS: Accelerator-Driven System)などの新たな原子炉システムの構築は、原子力エネルギーを将来にわたって利用するために重要である。これら次世代炉では、MAの核データの高精度化が求められ、しかも必要となる中性子のエネルギーも高くなる。実効増倍率など原子炉の特性を決めるのに重要な中性子核データとして、核分裂断面積、捕獲断面積、非弾性散乱断面積があるが、MAに関するデータは制度において不十分、または存在しないものがある。これを克服するため、重イオンビームを用いた核子移行反応によって中性子入射反応と同じ複合核を生成し、核分裂などの崩壊確率を測定して断面積を得する代理反応により、中性子断面積データを導出する手法の開発を進めている。本研究では代理反応として世界で初めて非弾性散乱断面積を導出するのみならず、核分裂断面積、捕獲断面積さらには(n,2n)断面積までを同時に取得する手法を開発する。本発表では研究内容と計画の概要について報告する。

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