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Pachri, H.*; 三谷 泰浩*; 池見 洋明*; 中西 隆之介*; 國分 陽子
Journal of Geological Resource and Engineering, 3(4), p.163 - 172, 2015/09
福岡県三郡流域では斜面崩壊の寄与を土砂移動のタイムスケールで定量化することが困難であった。本稿では、AMS測定によるベリリウム-10を利用し、宇宙線生成核種を用いた方法がどのような地形プロセスに関する情報を与えるかについて述べる。河川堆積物に蓄えられた宇宙線生成核種濃度は河川系を介して輸送中の堆積物の配合量に応じて、増加または減少することを前提とした。ベリリウム-10濃度を流域の短期土砂混合率を決定するために利用し、三郡流域の地形情報とベリリウム-10分析による土砂濃度の関係、数年のタイムスケールにおける景観の変化への斜面崩壊の寄与について議論した。
江崎 哲郎*; 神野 健二*; 三谷 泰浩*; 蒋 宇静*; 内田 雅大; 吉野 尚人
JNC TY8400 2001-005, 93 Pages, 2001/06
サイクル機構は、平成11年度平成13年度にかけて「岩盤不連続面の力学・透水メカニズムの実験的・解析的研究」と題して九州大学と共同研究を行っている。本報告書は、前記共同研究内の平成12年度の成果を集約したものである。平成12年度は、せん断-透水同時試験装置の改良を行い、本装置を用いて岩盤不連続面のせん断-透水同時試験を実施した。また、不連続面の形状を幾つかの手法によりし、不連続面の幾何学的分布情報を解析し、不連続面の亀裂開口幅を特定する手法について提案した。さらに、せん断中の岩盤不連続面の力学・透水メカニズムを明らかにすることを目的として、せん断-透水同時実験のシミュレーションを行った。
江崎 哲郎*; 神野 健二*; 三谷 泰浩*; 蒋 宇静*; 内田 雅大; 赤堀 邦晃*
JNC TY8400 2000-004, 94 Pages, 2000/03
放射性廃棄物の地層処分は、地下の構成材料である岩盤の隔離性、密閉性などを積極的に利用するものであり、その設計にあたっては安全性、経済的合理性、環境上の配慮など、従来の地下構造物と比べて格段に厳しい設計条件が要求される。そのため、岩盤においてその特性を支配する不連続面の力学・透水特性およびカップリング特性などを適切に把握する必要がある。本研究では、理想的な条件下で実験を行なうための新しいせん断透水同時試験装置の開発を行った。そして、装置の検証を兼ねて行ったせん断透水同時実験の結果、新装置は、上箱の回転による影響を定量的に評価でき、一方向流による透水試験を実施することができた。さらに、不連続面のせん断透水同時特性は、垂直応力が大きくなると上箱の回転による透水係数が著しいことを明らかにした。また不連続面の間隙幅分布を不連続面凹凸の幾何学特性とGIS(地理情報システム)によるシミュレーションによって特定する方法を提案するとともに、せん断透水同時試験のモデルを構築し、せん断透水同時特性のメカニズムを明らかにすることを目的としてシミュレーションを行った。その結果、GISによるシミュレーションの有効性を示すことができた。
三谷 浩; 小山 謹二; 黒井 英雄
JAERI-M 8133, 47 Pages, 1979/02
高速炉におけるアクチノイド核種の生成と消滅に関する感度解析を行うために、時間依存の一般化摂動法と固有値法を結合して、感度係数を計算する数学的方法を改良し簡単化した。アクチノイド核種の生成崩壊の基本方程式および随伴方程式の解法に固有値法を適用し、その有効性を数値的に確認した。この方法では循環形式の崩壊系列を複素固有値によって解釈できる。1,000MWe高速炉について感度解析を行い、感度係数が用いるPu燃料の種類に強く依存し、また、捕獲断面積、Uの(n,2n)断面積Puの崩壊およびCmの崩壊定数の感度係数が特に大きいことを明らかにした。これらの感度解析から、Pu、Cmの崩壊定数、Np、Am、m、Puの捕獲断面積、NpAm、Am、Puの核分裂断面積の優先順位が高いことを示した。
三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(9), p.640 - 651, 1977/09
被引用回数:1大型高速炉の多数本制御価値を評価する方法が高次摂動法を用いて展開された。これより多数本制御棒間の相互作用を異なる物理的過程を含む個々の成分に分けて理解することが可能になり、また、相互作用の強さに応じて、2本、3本、・・・制御棒間の相互作用の組み合せで評価する新しい方法が提案された。この方法をPHENIXの実験データおよびMONJUに適用した結果、原型炉級の高速炉の多数本制御棒間の相互作用は2本の制御棒間の相互作用の組合せで充分に評価出来ることが明らかにされた。一方、1000MWe高速炉では制御棒間の相互作用が強く、上記の方法では不充分であることが数値計算で示され、この困難性を克服するために、上記の方法に「擬似制御棒」なる概念が導入された。この方法を用いると、1000MWe高速炉で19本および18本制御棒価値を2%の範囲内で推定可能になり、その有効性が立証された。しかし、列間の相互作用の評価には若干の問題がある。
三谷 浩; 小山 謹二; 黒井 英雄
JAERI-M 7153, 40 Pages, 1977/07
アクチノイド核種の生成崩壊について感度解析を行うために、その数学的方法について詳しく検討した。特に、時間依存の摂動法とBateman法を応用するため、アクチノイド核種の生成崩壊の基本方程式および随伴方程式の解法に、ラプラス変換および変型ラプラス変換とそれらの相乗定理を用いて、統一的に取扱うことを可能にした。この方法を用いて感度解析に必要な基礎的定式化を行い、その物理的内容についても考察した。さらに、固有値法を応用することを検討し、感度係数の直接的導出法を示した。
三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(9), p.517 - 520, 1976/09
被引用回数:1大型高速炉では炉を安全かつ機能的に運転する目的で多数本の制御棒を用いるように設計されている。しかし、制御棒間の相互作用が非常に強く、炉の出力分布に大きな影響を与える。従って、この大きな制御棒間の相互作用を有効に利用した最適制御棒計画を実現するためには、多数本制御棒間の強い相互作用を充分に理解し、把握する必要がある。この目的で、高次摂動法を用いた簡潔な表式で制御棒間の相互作用を理解する方法を提出したが、この表式は、実験炉,原型炉程度の炉については非常に有効であるが、実用炉,商業炉程度の炉については必ずしも充分でないことが明らかになった。これを克服するために新しい方法として「擬似(単一)制御棒法」なる概念を導入した。この方法では、炉心中心に対して対称な位置にある2本または3本の制御棒を見かけ上単一の制御棒と考え、それらの相互作用から多数本制御棒間の相互作用を理解する。1000MWe高速炉に適用し、その有効性が立証されたので報告する。
三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(8), p.413 - 422, 1976/08
被引用回数:0原子炉の計算において、高次摂動項を求める一般的方法が著者によって展開されたが、高次摂動級数はすべての問題に対して収斂するとは限らない。この問題を数学的に厳密に取り扱うことは非常に困難であるが、ヒルベルト空間の線形作用素に対して展開されたKatoの定理を用いると、一群拡散近似の範囲内で厳密な取り扱いが可能になる。得られた結果は極めて簡潔であり、原子炉系での基本的な量のみを含んでいる。即ち、条件1{2-d||+3||}が満たされる時、摂動級数は収束し、吸収断面積のみが変化する時には、高次摂動法の誤差は(2-d)||/(1-2||/d)で与えられる。ここでdは非摂動系の固有値のレベル間隔、,は核分裂及び吸収断面積が変化した時の一次反応度であり、=+である。原型炉及び1000MWe高速炉に対する数値計算の結果、前者ではほとんどすべての摂動実験に対して級数は収束し、後者については||0.12,||0.09?K/Kで摂動級数が収束することが明らかになった。
三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(2), p.58 - 73, 1976/02
被引用回数:2利用可能なPuおよびU燃料が制限されている条件のもとで、大型高速炉の炉物理量を正確に推定出来る新しい実験方法が提唱されている。この方法は、基準実験と一連の補助実験より成り立っている。基準実験は大型炉と幾何学的大きさが全く同じで、炉心の一部分でPu燃料、他の大部分でU燃料が装荷された体系で行なわれる。一方、補助実験は、基準実験系のドライバー領域を数個の部分領域に分け、個々の部分領域で順次U燃料を補助利用のPu燃料で置き換えて繰り返し行なわれる。これらの実験から、大型炉の炉物理量は摂動論的に一次の範囲で完全に推定出来る。これに対する理論的補正は二次以上の高次の項であり、分割された部分領域間の相互作用の効果のみである。原型炉程度の大型炉について詳細な数値計算が行なわれ、この結果から、その有効性が実証された。さらに、この方法は商業用高速炉の模擬実験に必要な最小のPuおよびU燃料の量を定める問題に応用することが出来る。
黒井 英雄; 三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 12(11), p.663 - 680, 1975/11
被引用回数:17積分量の計算値が測定値とよく一致するように最小自乗法により核断面積データを修正する方法は1964年のジュネーブ会議で初めて報告された。しかしこの方法は、以後開かれた多くの国際会議において一部の著名な研究者より強い批判にさらされ、この方法の受入れに関し意見はするどく対立した。しかしこの方法に興味をもつ多くの研究者によって修正方法の改良が行われ多くの批判に答える努力がつづけられた結果、この最小自乗法による核断面積の修正は1973年に開かれた東京シンポジウムに於いて大きな成功をおさめるに至った。本報告はこの修正法の進歩と問題点を解説したものである。
三谷 浩
JAERI-M 5767, 110 Pages, 1974/07
高速炉の臨界実験から得られる種々の積分データを用いた群定数修正について、理論的ならびに数値的検討を行ない、その有効性を調べた。最小二乗法の一般論を適用して、群定数修正の理論的基礎を確立し、その統計的性質を明らかにした。群定数間の相関を求める一般論を作り、これを修正操作に取り入れて、核物理的観点からみて妥当な修正結果が得られるようにした。さらに、群定数に系統誤差が含まれている時の性質を調べ、これから修正操作の妥当性を調べる方法としてカイニ乗検定を行なうことを提案する。以上の方法を数値的に調べるために、ZPR-III、ZEBRA、VERA、FCAで測定された積分データを用いてABBNセットを修正し、併せて実際の数値計算で生ずる種々の問題を解決した。また、群定数の修正結果を断面積の測定値および他の評価値と比較して吟味し、臨界量の予測についても検討して、群定数修正が極めて有効な方法であることを立証した。
三谷 浩
JAERI-M 5325, 30 Pages, 1973/07
原子炉の計算において、高次摂動法の性質を具体的に調べるために、一群拡散近似で平板系について、直接高次摂動項を3次まで解析的に求めた。高次反応度は一般に、3個の独立な量、即ち一次反応度、固有値のレベル間隔の逆数及び摂動領域の形状のみに関係する幾何学的函数の積で表わされる。N次反応度は一次反応度のn乗に比例するので、加えた摂動の濃度のn乗に比例する。一次反応度に対する高次反応度の大きさは、n次反応度がレベル間隔の逆数のn-1乗に比例するので、無限媒質における増倍率が1に近くなると、即ち体系の半径が大きくなると、増大する。裸の体系で、吸収断面積のみが変化する摂動が体系全体に一様に加えられた時には、高次反応度は全て零になる。高次反応度に対する解析的表現から、摂動級数の収歛条件が推論されているが、数学的に厳密な取扱い及び数値例については別に報告する予定である。
黒井 英雄; 三谷 浩; 弘田 実彌
Journal of Nuclear Science and Technology, 10(3), p.139 - 145, 1973/03
高速炉系に於ける反応度価値の解析には通常群分けされた摂動論が用いられ、特に軽い核種に於ける実験値との不一致の大きいことが指摘されている。摂動論の群分けの効果が反応度価値解析に与える影響がThin Sample近似を用いて理論的及び数値的に検討された。その結果、散乱断面積の大きい核種の中心反応度価値の解析には群分けの効果が非常に大きいこと及び中心からはなれるに従ってその効果が減らして行くことが判明した。又非弾性散乱による摂動効果に関しては特にブランケット炉心境界附近に於いて群分けの効果が相当大きいことが指摘された。これらの結果を総合して適当な郡分けを行った70群程度の解析が軽い核種の中心反応度価値の解析に必要であることが明らかとなった。
三谷 浩
Nuclear Science and Engineering, 51(2), p.180 - 188, 1973/02
被引用回数:25反応度の変化を任意の高次項まで計算出来る摂動公式を簡潔な形で与えてある。通常、摂動の高次項を計算するには、固有函数展開の方法が種々の分野で広く用いられている。この方法を直接原子炉の計算に応用する時、種々の困難がある。特に非摂動系での固有函数を求めることが、裸の体系以外は非常に困難である。固有函数展開の方法を用いなくても、非摂動系でのadjoint functionを重み函数に選ぶと、高次摂動中性子束と反応度を逐次求めることが可能であることを示す。又この摂動中性子束を中性子の世代別の逐次代入法で解く。得られた公式は非常に簡潔であり、高次摂動項は当然ながら加えた摂動とその周囲の媒質との相互作用を含んでいる。しかし公式に含まれている積分は摂動領域のみにかぎられている。数値計算の結果、1時摂動法は常に反応度を低く見積っていることが明きらかになった。この方法は非常に一般的なので、今後原子炉の計算で広く応用されることが期待される。
三谷 浩; 黒井 英雄
Journal of Nuclear Science and Technology, 9(11), p.642 - 657, 1972/11
抄録なし
三谷 浩; 黒井 英雄
Journal of Nuclear Science and Technology, 9(11), p.642 - 657, 1972/11
抄録なし
黒井 英雄; 小山 謹二; 三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 9(11), p.685 - 688, 1972/11
抄録なし
三谷 浩; 黒井 英雄
JAERI-M 4760, 39 Pages, 1972/03
群定数修正では種々の積分量の感度係数を用いねばならないが、これを計算する方法について述べる。通常は摂動論による方法が用いられている。臨界量或は実効増倍率に対しては従来から用いられている摂動論が適用出来る。しかし反応率の比、反応度価値及びその比に対してはUsachev、Gandiniによって与えられた一般化摂動法を用いねばならない。この方法では任意の物理量に対する世代別のインポータンスが主役を占めている。これはインポータンスが従う方程式を積分方程式に変換し、Neumann級数展開で求める時の級数の各項に対応していることを示す。次にUsachevの理論を非均質系に応用し、摂動の領域から領域への伝播は非常に興味ある過程を含んでいることを明らかにする。又Usachevの公式と全く同じものを摂動系と無摂動系の中性子束の差を直接直交函数で展開することにより求め両方法の得失を論じる。最後に群定数修正で用いる積分測定量の感度係数の具体的な数値例を与える。
三谷 浩; 黒井 英雄
Journal of Nuclear Science and Technology, 7(1), p.56 - 59, 1969/10
被引用回数:5抄録なし
黒井 英雄; 三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 2(3), p.91 - 98, 1965/00
抄録なし