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加治 大哉*; 森本 幸司*; 羽場 宏光*; 井手口 栄治*; 小浦 寛之; 森田 浩介*
Journal of the Physical Society of Japan, 85(1), p.015002_1 - 015002_2, 2016/01
被引用回数:9 パーセンタイル:55.48(Physics, Multidisciplinary)Au(Ar, 3n)反応を用い、バークリウムの中性子欠損同位体であるBkの合成およびその崩壊生成同位体であるAmの同定に初めて成功した。Bkの崩壊エネルギーを7.62から7.96MeVの範囲で11事象観測し、うちこの崩壊事象に続く6事象の核分裂を観測した。観測データよりBkおよびAmの半減期はそれぞれ19秒および32秒となった。またBkからの崩壊娘核であるCmも同定した。
森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 羽場 宏光*; 大関 和貴*; 工藤 祐生*; 住田 貴之*; 若林 泰生*; 米田 晃*; 田中 謙伍*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 81(10), p.103201_1 - 103201_4, 2012/10
被引用回数:167 パーセンタイル:97.27(Physics, Multidisciplinary)113番元素である113をBi標的にZnビームを照射する実験により合成した。観測したのは6連鎖の崩壊で、そのうち連鎖の5番目と6番目は既知であるDb及びLrの崩壊エネルギーと崩壊時間と非常によく一致した。この意味するところは、その連鎖を構成する核種が113, Rg (Z=111), Mt (Z=109), Bh (Z=107), Db (Z=105)及びLr (Z=103)であることを示している。本結果と2004年, 2007年に報告した結果と併せて、113番元素である113を曖昧さなく生成・同定したことを強く結論付ける結果となった。
佐藤 望; 羽場 宏光*; 市川 隆敏*; 加治 大哉*; 工藤 祐生*; 森本 幸司*; 森田 浩介*; 大関 和貴*; 住田 貴之*; 米田 晃*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 80(9), p.094201_1 - 094201_7, 2011/09
被引用回数:15 パーセンタイル:65.33(Physics, Multidisciplinary)本論文は、理化学研究所線型加速器施設の気体充填型反跳分離装置を用いて行った、Pb(Fe, )[=1,2]反応で合成されたHs及びHsの崩壊特性について報告するものである。6つの崩壊連鎖がHsと同定され、Hs合成の反応断面積は、Pb(Fe,)反応がpb、Pb(Fe,)反応がpbであった。Hsは崩壊並びに自発核分裂を起こし、半減期はmsであった。Hsの線エネルギーとしては、10.610.04MeVと10.800.08MeVを観測した。また、Hsの自発核分裂分岐比はであった。
森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 羽場 宏光*; 大関 和貴*; 工藤 祐生*; 佐藤 望*; 住田 貴之*; 米田 晃*; 市川 隆敏*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 78(6), p.064201_1 - 064201_6, 2009/06
被引用回数:30 パーセンタイル:78.34(Physics, Multidisciplinary)Cm(Na,5)反応で合成したBh及びその娘核種であるDbの崩壊特性の研究を、気体充填型反跳分離装置(GARIS)と位置感度半導体検出器(PSD)とを組合せた装置を用いて行った。既知核種であるDbとの相関を調べ、Bhの同定を十分な確度で行った。今回合成・測定を行ったBh及びDbの崩壊特性は以前(理化学研究所、2004年,2007年)に合成・測定を行った113の崩壊特性と一致しており、これは新元素(原子番号113)とされる113の発見の成果を強く補強するものと言える。
加治 大哉*; 森本 幸司*; 佐藤 望*; 市川 隆敏*; 井手口 栄治*; 大関 和貴*; 羽場 宏光*; 小浦 寛之; 工藤 祐生*; 小澤 顕*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 78(3), p.035003_1 - 035003_2, 2009/03
原子番号108元素であるHs(ハッシウム)の新同位体となるHsの直接合成に世界で初めて成功した。2008年6月19日から25日にかけて、理化学研究所の線形加速器(RILAC)及び気体充填型反跳質量分析機(GARIS)を用い、Pb(Fe,n)及びPb(Fe,n)反応を用い、合計9つの崩壊連鎖を観測し、これらをHsからの連鎖崩壊と同定した。見積もられた半減期は0.60ミリ秒である。本実験におけるビーム総量はFeイオンに対して, Feイオンに対してであった。計9つの崩壊にかかわる合成断面積は輸送効率を80%として21 pb and 1.6ピコバーンとなった。
加治 大哉*; 森本 幸司*; 佐藤 望*; 市川 隆敏*; 井手口 栄治*; 大関 和貴*; 羽場 宏光*; 小浦 寛之; 工藤 祐生*; 小澤 顕*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 78(3), p.035003_1 - 035003_2, 2009/03
被引用回数:3 パーセンタイル:26.3(Physics, Multidisciplinary)原子番号108元素であるHs(ハッシウム)の新同位体となるHsの直接合成に世界で初めて成功した。2008年5月19日から25日にかけて、理化学研究所の線形加速器(RILAC)及び気体充填型反跳質量分析機(GARIS)を用い、Pb(Fe,n)反応を用い、合計9つの崩壊連鎖を観測し、これらをHsからの連鎖崩壊と同定した。見積もられた半減期は0.60ミリ秒である。本実験におけるビーム総量はFeイオンに対して4.110、Feイオンに対して6.210であった。計9つの崩壊にかかわる合成断面積は輸送効率を80%としてそれぞれ21ピコバーン及び1.6ピコバーンとなった。
佐藤 望*; 羽場 宏光*; 市川 隆敏*; 井手口 栄治*; 加治 大哉*; 小浦 寛之; 工藤 祐生*; 森本 幸司*; 森田 浩介*; 小澤 顕*; et al.
RIKEN Accelerator Progress Report, Vol.42, P. 16, 2009/00
超重核領域の偶偶核(陽子数,中性子数がともに偶数)であるHs及びその娘核の崩壊様式の性質を、理化学研究所の気体充填型反跳イオン分離装置(GARIS)においてPb(Fe,2n)及びPb(Fe,n)反応を用いて調べた。前者の反応で3事象、後者の反応で8事象のHsからの崩壊現象が観測された。計11事象から得られる半減期はmsであった。Hsからの崩壊において従来の報告と異なる事象を見いだした。一つは崩壊娘核Sgの崩壊事象のうち、半減期180msの長寿命の崩壊状態(それまではSg直接合成での0.90msの崩壊)。もう一つは崩壊孫核Rfの崩壊事象のうち、半減期10.4sの長寿命の崩壊状態(それまではRf直接合成での6.7msの崩壊)である。今回の実験で新たなアイソマーの情報が得られ、また、直接合成と崩壊生成では、異なる崩壊様式を示すことを明らかにした。
森本 幸司*; 森田 浩介*; 加治 大哉*; 秋山 隆宏*; 後藤 真一*; 羽場 宏光*; 井手口 栄治*; 鹿取 謙二*; 小浦 寛之; 工藤 久昭*; et al.
RIKEN Accelerator Progress Report, Vol.42, P. 15, 2009/00
2003年から2007年の間、理化学研究所仁科加速器研究センターにおいて気体充填型反跳イオン分離器(GARIS)を用いたBi Zn反応による113番元素の合成実験を進めてきた。賞味の照射時間241日の結果同位体113からの崩壊連鎖と同定された2つの事象が観測された。この反応の生成断面積はその時点で31 fbであった。今回、この崩壊様式の統計を増やす目的で、同様の実験を実施した。期間は2008年の1月7日から3月の31日まで行い、353MeVのZnビームをBi標的に照射した。正味の照射日数は83日で、照射したZnは計2.28個であった。今回の実験においては113と同定される候補は観測されなかった。過去の2つの実験の結果とあわせると生成断面積は22 fbとなった。
森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 秋山 隆宏*; 後藤 真一*; 羽場 宏光*; 井手口 栄治*; 鹿取 謙二*; 小浦 寛之; 工藤 久昭*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 76(4), p.043201_1 - 043201_5, 2007/04
被引用回数:150 パーセンタイル:95.98(Physics, Multidisciplinary)同位体112の合成と崩壊についての研究を行った。実験は349.5MeVのZnビームを標的Pbに当て、気体充填型反跳イオン分離装置を用いて行った。この実験により2つの崩壊連鎖を観測し、これがPb(Zn,n)反応によって同位体112が合成された後に続く崩壊連鎖であると同定した。2つの連鎖崩壊はともに粒子を4回放出した後、Rfの自発核分裂にて連鎖は止まった。こうして得られた崩壊エネルギーと崩壊時間は、ドイツの重イオン研究所(GSI)により報告された結果と一致している。今回の結果はGSIにより報告された112同位体及びその崩壊娘核Dsの発見実験の報告に対し、明確な形で確認した最初の実験であり、彼らの結果を支持するものである。
森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 秋山 隆宏*; 後藤 真一*; 羽場 宏光*; 井手口 栄治*; 鹿取 謙二*; 小浦 寛之; 菊永 英寿*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 76(4), p.045001_1 - 045001_2, 2007/04
被引用回数:199 パーセンタイル:97.44(Physics, Multidisciplinary)同位体113の合成と崩壊についての研究を行った。実験は353MeVのZnビームを標的Biに当て、気体充填型反跳イオン分離装置を用いて行った。この実験により1つの崩壊連鎖を観測し、これがPb(Zn,n)反応によって同位体113が合成された後に続く崩壊連鎖であると同定した。Dbの自発核分裂にて連鎖は止まった。こうして得られた結果は、2004年に最初に報告した113合成及びその崩壊の結果を支持するものである。
森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 秋山 隆宏*; 後藤 真一*; 羽場 宏光*; 井手口 栄治*; Kanungo, R.*; 鹿取 謙二*; 菊永 英寿*; et al.
AIP Conference Proceedings 891, p.3 - 9, 2007/03
理化学研究所の気体充填型反跳分離装置(GARIS)を用いて、最重原子核の生成及びその崩壊の一連の実験が実施された。本実験において得られた112番元素の同位体112及び113番元素の同位体113の実験結果について報告する。Pb(Zn, n)反応により同位体112からの崩壊連鎖が2例確認され、これは以前ドイツのGSIのグループにより報告された112の生成と崩壊を再現、確認する結果となった。また、Bi(Zn, n)反応を実施し、自発核分裂で終わる崩壊連鎖を2例観測した。これは113番元素113及びその娘核であるRg, Mt, BhそしてDbであると同定した。
森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 秋山 隆宏*; 後藤 真一*; 羽場 宏光*; 井手口 栄治*; Kanungo, R.*; 鹿取 謙二*; 小浦 寛之; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 73(10), p.2593 - 2596, 2004/10
被引用回数:487 パーセンタイル:99.22(Physics, Multidisciplinary)113番元素の同位体である113及びその娘核111及びMtをBi+Zn反応で初めて観測した。ビームエネルギーは349.1MeVでビーム総粒子数は1.610であった。生成断面積は fb(cm)と見積もられる。
内田 伸一; 出口 守一; 小林 英男; 高橋 三郎; 山本 裕; 浅野 隆
核物質管理センターニュース, 26(8), 0 Pages, 1997/08
プルトニウム燃料第三開発室は、多量のプルトニウムを取扱い、かつ、作業員の放射線被ばく量の低減を図るために、過去20年間のMOX燃料製造の経験を生かし大幅な遠隔自動技術を導入している。このため、保障措置システムは、可能な限りこの遠隔自動技術に合致するよう開発された。本件は、査察側である国(JNSB)及び国際原子力機関(IAEA)との綿密な協力下にPNC/DOE共同研究を中心に開発し、実使用されている保障措置システムについてその経験を紹介する。
木村 雅彦; 舛井 仁一; 出原 重臣; 出口 守一; 沢山 武夫
動燃技報, (95), p.18 - 27, 1995/09
第三開発室の運転にいたる経緯と開発内容及び製造実績について紹介する。ペレット製造については、「常陽」燃料と「もんじゅ」燃料の違い、第三開発室で実証した自動化・大量生産設備の開発経過と特に「もんじゅ」初装荷燃料製造期間中に行った密度降下剤の開発、粉末調整方法の開発及び新焼結方法の開発等低密度燃料ペレット製造技術開発の実績を紹介する。また、MOX転換粉と海外返還プルトニウム等粉末性状の違いとペレット製造への影響等と今後の課題及び計画等についても言及する。ピン加工及び集合体組立については、燃料被覆管へのペレット充填方法の開発・薄肉被覆管と端栓の精密溶接方法及びワイヤ巻き付け技術の開発、さらに集合体組立開発の実績等を報告する。
三浦 満; 助川 宣夫; 沖田 高敏; 出口 守一; 石田 忍; 大谷 誠二
動燃技報, (88), p.54 - 63, 1993/12
プルトニウム燃料第二開発室ATRラインは、昭和46年の施設完成後、大洗工学センターに設置されている重水臨界実験装置DCAの燃料を製造し、昭和50年7月よりATR原型炉「ふげん」の燃料製造を主として行っている。平成4年度には、「ふげん」のMOX燃料として累計500体の製造を成し遂げた。これらは「ふげん」で発電に利用され、これまでに一体の破損もなく、その燃料体の健全性を立証し続けている。本報告では、累積500体に至る燃料製造の経緯、および最近実施した高速増殖実験炉「常陽」のペレットを乾式回収して原料として使用する燃料製造技術開発について報告する。
青木 実; 出口 守一*; 平林 文夫*; 田中 泉*; 山本 偉政*
PNC TN841 84-14VOL3, 1663 Pages, 1984/03
アクチニド核種や燃料の被覆材などを構成する元素さらに核分裂生成物の各元素の原子炉内や自然環境下での生成や崩壊の形式が簡単にわかる様に,ハンドブックとしてまとめた。 データは燃焼計算コードとして著名なORIGENコードの79年版で扱われている核データセットを引用した。 構成は,3部構成とし以下の様にまとめた。 第1部被覆管,構造材(LightElement)の核データ(674核種) 第2部アクチニド核種の核データ(101核種) 第3部核分裂生成物(FP)の核データ(821核種) 本書は,第3部核分裂生成物(FP)の核データ(821核種)である。 また,個々のデータは2ページで1核種の記述がされており,最初のベージに半減期や中性子断面積等の数字データを。そして第2ページ目に当該核種の生成と崩壊チェーンを図示した。 なお,対象炉型はHTGR,LWR,LMFBRおよびMSBRの4炉型である。
青木 実; 出口 守一*; 平林 文夫*; 田中 泉*; 山本 偉政*
PNC TN841 84-14VOL2, 210 Pages, 1984/03
アクチニド核種や燃料の被覆材などを構成する元素さらに核分裂生成物の各元素の原子炉内や自然環境下での生成や崩壊の形式が簡単にわかる様に,ハンドブックとしてまとめた。 データは燃焼計算コードとして著名なORIGENコードの79年版で扱われている核データセットを引用した。 構成は,3部構成とし以下の様にまとめた。 第1部被覆管,構造材(LightElement)の核データ(674核種)第2部アクチニド核種の核データ(101核種)第3部核分裂生成物(FP)の核データ(821核種)本書は,第2部アクチニド核種の核データ(101核種)である。また,個々のデータは2ページで1核種の記述がされており,最初のページに半減期や中性子断面積等の数字データを。そして第2ページ目に当該核種の生成と崩壊チェーンを図示した。 なお,対象炉型はHTGR,LWR,LMFBRおよびMSBRの4炉型である。
青木 実; 出口 守一*; 平林 文夫*; 田中 泉*; 山本 偉政*
PNC TN841 84-14VOL1, 1367 Pages, 1984/03
アクチニド核種や燃料の被覆材などを構成する元素さらに核分裂生成物の各元素の原子炉内や自然環境下での生成や崩壊の形式が簡単にわかる様に,ハンドブックとしてまとめた。 データは燃焼計算コードとして著名なORIGENコードの79年版で扱われている核データセットを引用した。 構成は,3部構成とし以下の様にまとめた。 第1部被覆管,構造材(LightElement)の核データ(674核種)第2部アクチニド核種の核データ(101核種)第3部核分裂生成物(FP)の核データ(821核種)本書は,第1部被覆管,構造材(LightElement)の核データ(674核種)である。また,個々のデータは2ページで1核種の記述がされており,最初のページに半減期や中性子断面等の数字データを。そして第2ページ目に当該核種の生成と崩壊チェーンを図示した。 なお,対象炉型はHTGR,LWR,LMFBRおよびMSBRの4炉型である。