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論文

Azimuthal correlations of electrons from heavy-flavor decay with hadrons in $$p+p$$ and Au+Au collisions at $$sqrt{s_{NN}}$$ = 200 GeV

Adare, A.*; Afanasiev, S.*; Aidala, C.*; Ajitanand, N. N.*; 秋葉 康之*; Al-Bataineh, H.*; Alexander, J.*; 青木 和也*; Aphecetche, L.*; Aramaki, Y.*; et al.

Physical Review C, 83(4), p.044912_1 - 044912_16, 2011/04

 被引用回数:8 パーセンタイル:49.7(Physics, Nuclear)

重いフレーバーのメソンの崩壊からの電子の測定は、このメソンの収量が金金衝突では陽子陽子に比べて抑制されていることを示している。われわれはこの研究をさらに進めて二つの粒子の相関、つまり重いフレーバーメソンの崩壊からの電子と、もう一つの重いフレーバーメソンあるいはジェットの破片からの荷電ハドロン、の相関を調べた。この測定は重いクォークとクォークグルオン物質の相互作用についてのより詳しい情報を与えるものである。われわれは特に金金衝突では陽子陽子に比べて反対側のジェットの形と収量が変化していることを見いだした。

論文

Thermosensitive micelles composed of poly(lactide)-$$g$$-poly(NIPAM-$$co$$-HEMA) graft copolymers

Quynh, T. M.*; 米山 賢*; 槇 靖幸*; 長澤 尚胤; 土橋 敏明*

Key Engineering Materials, 459, p.51 - 56, 2010/12

 被引用回数:3 パーセンタイル:81.92(Engineering, Electrical & Electronic)

医用応用可能な温度応答性ミセルを作製するため、疎水性のポリL乳酸[PLLA]をグラフトした親水性のポリ${it N}$-イソプロピルアクリルアミド-${it co}$-ヒドロキシエチルメタクリレート)[P(NIPAM-${it co}$-HEMA)]系共重合体を放射線・熱重合法により合成した。NIPAM/HEMAのモル濃度比を80/20にした20mLの溶液(窒素ガス置換済)に$$gamma$$線を30kGy照射してP(NIPAM-${it co}$-HEMA)共重合体を合成した。この放射線重合法では、収率86%,分子量14kDaの共重合体が得られた。この放射線重合法で得た共重合体に、L-ラクチドの開環重合反応(150$$^{circ}$$C,20時間)によりPLLAをグラフト重合し、収率70%のPLLA-${it g}$-P(NIPAM-${it co}$-HEMA)グラフト共重合体を得た。NMRとFT-IR測定によりP(NIPAM-${it co}$-HEMA)の分子鎖上にPLLAグラフト鎖が重合していることをグラフト前後の構造変化から確認した。このグラフト共重合体の白濁温度は、光透過法によりNIPAMホモポリマー(32$$^{circ}$$C)よりも高い36$$sim$$40$$^{circ}$$Cになることがわかった。AFM観察の結果から、このPLLAグラフト鎖は水中で高分子ミセル内に自己組織化していることを確認した。以上の結果から、本グラフト共重合体がドラッグデリバリーシステムに利用可能な温度応答性ミセルの基材になり得る非常に興味深い性質を有していることがわかった。

論文

Spatial distribution of $$Delta$$$$^{14}$$C values of organic matter in surface sediments off Saru River in northern Japan, one year after a flood event in 2006

長尾 誠也*; 入野 智久*; 荒巻 能史*; 池原 研*; 片山 肇*; 乙坂 重嘉; 内田 昌男*; 柴田 康行*

Radiocarbon, 52(3), p.1068 - 1077, 2010/08

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Geochemistry & Geophysics)

河川からの有機物の流出が陸棚域における有機物の分布に及ぼす影響を、北海道沙流川沖で得られた有機物中の$$Delta$$$$^{14}$$C値と$$delta$$$$^{13}$$C値の測定結果から議論した。陸棚域における堆積物は、大規模な河川粒子の流出のあった2006年の翌年に採取した。沙流川の懸濁粒子と堆積物は2007年から2008年にかけて採取した。陸棚堆積物中の有機物が持つ$$Delta$$$$^{14}$$C値は、-665から-77パーミルの範囲であった。このうち、上層のシルトや鉱物成分が持つ$$Delta$$$$^{14}$$C値は-240から-77パーミル、下層の砂質成分のそれは-665から-386パーミルであった。平常時の河川水中の粒子が持つ$$Delta$$$$^{14}$$C値は-292から-247パーミルであった。以上の分布から、河川流出が大きな時期には比較的古い($$Delta$$値の低い)有機物粒子が陸棚域に堆積し、その後に海洋表層で生産された新しい粒子が堆積したと推測された。

論文

Temporal and spatial variations of radiocarbon in Japan Sea Bottom Water

熊本 雄一郎*; 荒巻 能史*; 渡邉 修一*; 米田 穣*; 柴田 康行*; 外川 織彦; 森田 昌敏*; 下島 公紀*

Journal of Oceanography, 64(3), p.429 - 441, 2008/06

 被引用回数:11 パーセンタイル:25.5(Oceanography)

1995年と2000年に、日本海において全溶存無機炭素中の放射性炭素比($$Delta$$$$^{14}$$C)を測定した。日本海は西部北太平洋における準閉鎖系の縁辺海であり、深層水及び底層水は内部で形成される。これらの測定データを歴史的な放射性炭素データとともにまとめ、2000m以深の底層水における放射性炭素の時空間的変動を明らかにした。日本海盆西部及び大和海盆の底層水における$$Delta$$$$^{14}$$Cは、1977/79年から1995年までの間に約20‰増加し、1995年から1999/2000年までの間には変化しなかった。これは、前者では底層水交換によって表層の核実験起源の放射性炭素が底層に侵入したこと、後者は底層水交換が停滞したことを示唆した。日本海盆東部では、底層水の$$Delta$$$$^{14}$$Cは1977/79年から2002年までの間に約10‰増加し、底層水交換がより弱いことを示唆した。日本海盆東部及び大和海盆における放射性炭素,トリチウム及び溶存酸素の時間的変動は、1979年から1984年までの間に底層水交換が散発的に発生したこと、1984年から2004年までの間に底層水交換が停滞したことを意味した。前者は、1976/77年の厳冬に日本海盆西部で新しく形成された底層水が日本海の深層循環によって輸送されたと考えられる。後者は底層水における核実験起源$$^{137}$$Cs及フロン-11の時間的変動と矛盾していない。

論文

二酸化硫黄ガスを利用した水電解水素製造装置の開発

中桐 俊男; 八巻 徹也; 浅野 雅春; 堤 泰行*

日本原子力学会和文論文誌, 7(1), p.58 - 65, 2008/03

亜硫酸を利用した水電解水素製造は、低電力消費の水素製造技術として魅力的であり、原子力プラントの熱を利用した熱電併用水素製造プロセス用として研究されてきた。本研究では、二酸化硫黄ガスを利用した水電解セルの水素製造能力、及び、複数の陽イオン交換膜の二酸化硫黄クロスオーバー抑制能力を実験的に調査した。

論文

Preparation of ion-track membranes of poly($$p$$-phenylene terephthalamide); Control of pore shape by irradiation with different ion beams

鈴木 康之; 八巻 徹也; 越川 博; 浅野 雅春; Voss, K.-O.*; Neumann, R.*; 吉田 勝

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 260(2), p.693 - 695, 2007/07

 被引用回数:13 パーセンタイル:66.15(Instruments & Instrumentation)

炭化水素系ナノ構造制御電解質膜の開発に向けて、熱安定性の高いポリパラフェニレンテレフタルアミドからなるイオン穿孔膜を次亜塩素酸ナトリウム溶液による化学エッチングで作製した。TIARAサイクロトロンからの6.2MeV/n $$^{84}$$Kr, 3.6MeV/n $$^{102}$$Ru, 3.5MeV/n $$^{129}$$Xeを照射した膜では、漏斗状のイオン穿孔が得られた。これに対し、ドイツ重イオン研究所UNILACからの11.1MeV/n $$^{197}$$Au, $$^{238}$$Uを照射した場合には、エッチング感度が4倍以上向上し孔形状は円柱になった。ゆえに、照射イオン種(エネルギー,質量)によって、感度とともに形状制御が可能であることが明らかになった。

論文

Preparation of ion-track membranes of poly($$p$$-phenylene terephthalamide)

八巻 徹也; 浅野 雅春; 前川 康成; 鈴木 康之; 吉田 勝; Neumann, R.*; Voss, K.-O.*

GSI Report 2007-1, P. 332, 2007/06

ポリパラフェニレンテレフタルアミドからなるイオン穿孔膜を次亜塩素酸ナトリウム溶液による化学エッチングで作製した。TIARAとドイツ重イオン研究所UNILACからの数百MeV$$sim$$GeV級重イオンビームを併用することで、エッチング感度が大きく変化した結果、漏斗状及び円柱状のイオン穿孔を作製することができた。このような感度変化は、照射イオン種のLETだけでなく速度にも依存することが示唆された。

論文

有機高分子膜へのナノ穿孔形成と機能化

廣木 章博; 鈴木 康之; 八巻 徹也; 浅野 雅春; 吉田 勝

放射線と産業, (108), p.4 - 8, 2005/12

高分子膜にイオンビームを照射すると個々のイオンの飛跡に沿って電離と励起反応が高密度に起こり、それに伴い高分子鎖の架橋や分解が引き起こされる。このイオンビーム照射とアルカリエッチングを組合せたナノスケール微細加工技術が注目されている。当研究グループではこれまでにポリエチレンテレフタレート(PET),ポリイミド(PI)などの高分子膜を用いて、ナノ微細孔の形成と機能化に関する研究を行ってきた。そこで本稿中では、最近の研究成果の中から幾つかのトピックについて紹介した。例えば、PET膜では穿孔内壁に存在する官能基を利用した化学修飾と物質選択分離、PI膜ではネガ型とポジ型のエッチング挙動などについて述べた。さらに、これらのナノスケールイオン穿孔膜を利用した材料開発の今後の展望について述べた。

論文

Angular momentum distributions of Rydberg state electrons of Be-like sulfur produced through foil penetration

今井 誠*; 左高 正雄; 北澤 真一; 小牧 研一郎*; 川面 澄*; 柴田 裕実*; 俵 博之*; 東 俊行*; 金井 保之*; 山崎 泰規*

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 193(1-4), p.674 - 679, 2002/06

 被引用回数:5 パーセンタイル:34.58(Instruments & Instrumentation)

タンデム加速器で得られた高速イオウイオンを炭素薄膜に衝突させ、薄膜通過後に放出される電子のエネルギを測定した。Sイオンは核外に数個の電子しか持たない12+と13+イオンを入射し、標的の薄膜は1~10$$mu$$g/cm$$^{2}$$の各種の厚さのものを用いた。2s-2p遷移に基づくコスタークロニッヒ電子に着目すると、電子の放出量は薄膜の厚さにより系統的に変化した。これは入射イオンが固体中で電子を放出するが、その電子はイオンと同速度でイオンとともに運動していながら多重散乱して角運動量を変化していることを表している。

論文

Ejected electron spectra from highly charged oxygen ions in collisions with foils and gas atoms

北澤 真一; 左高 正雄; 俵 博之*; 今井 誠*; 柴田 裕実*; 小牧 研一郎*; 東 俊行*; 川面 澄*; 金井 保之*

Atomic Collision Research in Japan, No.25, p.65 - 67, 1999/00

われわれは原研のタンデム加速器を用いて、高エネルギー(2MeV/u程度)のO$$^{q+}$$(q=3,4,5)多価イオンと、炭素薄膜及び気体原子との衝突を、多価イオンから放出される電子を観測することにより、その機構を解明する研究を行っている。45MeV O$$^{4}$$+Heによって生成したO$$^{4+**}$$(1s$$^{2}$$2pnl)2電子励起状態を、低エネルギー領域の2電子移行過程120keV O$$^{6+}$$+He→O$$^{4+}$$(1s$$^{2}$$2pnl)と比較することにより解析した。また、36MeV O$$^{3+}$$+Heによって1s$$^{2}$$2pnl nl=5p,5d,6d,7d状態が生成していることを、観測した。

論文

Binary peak electrons observed at 0° for 2-4 MeV/u F$$^{q+}$$, Si$$^{q+}$$ and Ni$$^{q+}$$ ions in collisions with a He target

左高 正雄; 今井 誠; 山崎 泰規*; 小牧 研一郎*; 川面 澄*; 金井 保之*; 俵 博之*

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 79, p.81 - 84, 1993/00

 被引用回数:6 パーセンタイル:57.47(Instruments & Instrumentation)

イオン原子衝突においてバイナリーピーク電子は放射線と物質との相互作用での高エネルギー2次電子であり、トラック構造、プラズマ物質等で重要である。この電子放出過程において多価イオンを入射粒子とする場合に核外電子による原子核電荷の遮蔽効果に異常性が見られた。すなわち高電離イオンによるバイナリー電子放出よりも低電離イオンによる場合の方が強度が強いことがわかった。この研究成果についてレビューする。

論文

Dynamical behaviour of angular momentum distributions of autoionizing Is$$^{2}$$ 2p9l states of S$$^{12+}$$ ions excited through carbon foils

今井 誠; 左高 正雄; 楢本 洋; 山崎 泰規*; 小牧 研一郎*; 川面 澄*; 金井 保之*

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 67, p.142 - 145, 1992/00

 被引用回数:12 パーセンタイル:73.3(Instruments & Instrumentation)

炭素薄膜通過時に硫黄イオンは励起、脱励起を受け、平衡状態となった励起準位分布を示す。本研究では64MeVおよび128MeVの硫黄イオンを種々の膜厚の炭素薄膜に入射し、膜中でつくられたIS$$^{2}$$2p9l状態のl分布性を明らかにした。このl分布が平衡に達するまでの時間は~10$$^{-15}$$秒程度と見積もられる。

論文

Binary encounter peaks for 0° electrons in collisions between 2 MeV/amu Si$$^{q+}$$ and He

P.Hvelplund*; 俵 博之*; 小牧 研一郎*; 山崎 泰規*; 黒木 健郎*; 渡辺 比呂志*; 川面 澄*; 左高 正雄; 今井 誠; 金井 保之*; et al.

Journal of the Physical Society of Japan, 60(11), p.3675 - 3678, 1991/11

 被引用回数:9 パーセンタイル:62.54(Physics, Multidisciplinary)

タンデム加速器から得られた56MeVのSi$$^{q+}$$イオンとヘリウム原子の衝突で放出されたバイナリー電子をイオンビームに対し0度の方向で測定し、その強度の入射イオン電荷(6+~14+)に対する依存性を調べた。その結果はフッ素イオンを用いて研究したRichardらの結果と定性的に一致し、入射イオン電荷が小さくなるとバイナリー強度が大きくなった。またイオンの外側のスクリーニングを考慮したTaulbiergの理論値と本測定値とは良い一致を見た。

論文

High-resolution Auger spectroscopy of Na-like argon and sulfur ions singly excited in high-energy collisions with light target atoms

I.Kadar*; H.Altevogt*; R.Koehrbrueck*; V.Montemayor*; A.Mattis*; G.Schiwietz*; B.Skogvall*; K.Sommer*; N.Stolterfoht*; 川面 澄*; et al.

Physical Review A, 44(5), p.2900 - 2912, 1991/09

 被引用回数:5 パーセンタイル:39.05(Optics)

ナトリウム様のアルゴンイオンとイオウイオンの-電子励起状態が0゜電子分光法を用いて調べられた。オージェ電子スペクトルはモノポール、ダイポール、ダイポール励起により2S,2P電子が励起されたことに起因していると同定された。衝突強度を平面波ボルン近似で求め、スペクトルと比較した結果、モノポール励起によるピークは計算値よりかなり大きいことがわかり、配置間相互作用に大きく影響されることを明らかにした。

論文

High Rydberg and Auger electrons from fast projectile ions studied by zero-degree electron spectroscopy

川面 澄*; 左高 正雄; 楢本 洋; 今井 誠; 小牧 研一郎*; 山崎 泰規*; 黒木 健郎*; 金井 保之*; 神原 正*; 粟屋 容子*; et al.

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 53(4), p.421 - 425, 1991/04

 被引用回数:16 パーセンタイル:83.01(Instruments & Instrumentation)

高エネルギー(64MeV、90MeV)多価イオン(S$$^{5+}$$,S$$^{12+}$$,Sc$$^{8+}$$)と原子・固体との衝突において0度方向(ビーム方向)に放出される2次電子のエネルギースペクトルを測定した。そのスペクトルの中で入射イオンから放出される電子に着目して研究を行なった。S$$^{5+}$$、Sc$$^{8+}$$イオンからのスペクトル線は2p空孔に起因する遷移による多くの線から構成され、S$$^{12+}$$イオンからのものは1s$$^{2}$$2pnlからのコスタークロニッヒ遷移によるスペクトル線で構成されているものと同定された。さらに固体ターゲットと気体ターゲットの違いによるイオンの励起過程の変化、3電子が関与するオージェ過程について議論された。

論文

Angular-momentum distribution of autoionizing Rydberg states of 64 MeV S ions produced by collisions with He and C foils

川面 澄*; 左高 正雄; 山崎 泰規*; 小牧 研一郎*; 金井 保之*; 楢本 洋; 黒木 健郎*; 神原 正*; 粟屋 容子*; 中井 洋太; et al.

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 48, p.103 - 106, 1990/00

 被引用回数:17 パーセンタイル:82.1(Instruments & Instrumentation)

原研タンデム加速器を用いて多価イオンの0゜電子分光を行った。64MeVS$$^{12+}$$イオンとHeガス及び炭素薄膜との衝突においてイオンからイオンビーム方向に放出される電子のスペクトルを測定し、Heと炭素薄膜との標的に違いによる変化を研究した。電子スペクトルは多くのピークから成っているが、それらは1S$$^{2}$$2pnl-1S$$^{2}$$2sel(n=9~19)のCoster-Kronig遷移によるものと同定された。特にn=9の自動電離に関して、角運動量(l)分布が測定され、炭素薄膜との衝突においてイオンの高いl状態が作られることがわかった。

口頭

イオンビームグラフト重合によるナイロン${it m}$-キシレンジアミン6電解質膜の作製

鈴木 康之; 八巻 徹也; 浅野 雅春; 吉田 勝

no journal, , 

高分子電解質膜を作製するために、基材にナイロン${it m}$-キシレンジアミン-6(NMXD6)膜を用い、ラジカルを局所的に生成できるイオンビームを利用した${it p}$-スチレンスルホン酸ナトリウム(SSS)のグラフト重合を試みた。$$^{84}$$Kr$$^{17+}$$, $$^{129}$$Xe$$^{23+}$$を照射後、60$$^{circ}$$CのSSS水溶液中で反応するとイオン種の違いによるグラフト率の変化はほとんどないが、フルエンスが高いほどグラフト率は上昇し、フルエンスの変化によりグラフト率を制御できることが可能となった。イオンビームグラフト重合で作製した電解質膜の膜厚方向におけるプロトン伝導率はNafionよりもわずかに低いものの、イオン交換容量を変化させることで、0.0021$$sim$$0.054S/cmで制御できた。したがって、イオンの通過した円柱状の局所的領域を利用してグラフト重合することで、プロトン伝導性を有する電解質膜が得られることが明らかとなった。

口頭

C-14をトレーサーとした河川水懸濁態有機物の動態研究

長尾 誠也*; 荒巻 能史*; 入野 智久*; 内田 昌男*; 柴田 康行*; 外川 織彦

no journal, , 

陸域から海洋へ供給される溶存態及び懸濁態有機物は、地球表層での炭素循環において重要な移行成分と考えられている。本研究では、流域から河川への懸濁態有機物の流入機構を明らかにするため、流域環境が異なる河川の下流域で採取した懸濁態有機物の$$Delta$$14Cと$$delta$$13C値を測定した。2002から2007年の8月から9月にかけて、7つの河川表層水を流心より採水した。河川水中の懸濁粒子は、河川水19から50Lから連続遠心法により分離し、凍結乾燥した後に粉末試料とした。$$Delta$$14C及び$$delta$$13C値の測定には、加速器質量分析計及び質量分析計をそれぞれ使用した。本研究で対象とした7つの河川における懸濁態有機物の$$delta$$13C値は、-28.8から-22.7‰の範囲を示した。また、$$Delta$$14C値は-296から+20‰と$$delta$$13C値に比べて比較的大きな変動を示した。全体的な傾向として、$$Delta$$14C値と$$delta$$13C値には明瞭な関係は認められなかった。これらの結果から、河川懸濁態有機物の起源は、それぞれの河川流域の特徴に依存して支配されていることが考えられる。

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