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中村 保之; 香田 有哉; 山本 耕輔; 副島 吾郎; 井口 幸弘
JAEA-Review 2020-002, 40 Pages, 2020/05
新型転換炉原型炉ふげん(以下「ふげん」という。)は、廃止措置技術開発を計画・実施するにあたり、「ふげん」を国内外に開かれた技術開発の場及び福井県が目指すエネルギー研究開発拠点化計画における研究開発拠点として十分に活用するとともに、当該技術開発で得られる成果を有効に活用することを目的として、原子力機構内外の有識者で構成される「ふげん廃止措置技術専門委員会」を設置している。本稿は、令和元年12月2日に開催した第37回ふげん廃止措置技術専門委員会において報告・審議を行った"廃止措置の状況"、"解体データ活用による解体工数等予測システムの整備"、"クリアランスの運用状況を踏まえた今後の対応"及び"原子炉本体からの試料採取実績及び今後の計画"について、資料集としてまとめたものである。
岩井 紘基; 副島 吾郎; 瀧谷 啓晃; 粟谷 悠人; 荒谷 健太; 宮本 勇太; 手塚 将志
デコミッショニング技報, (61), p.12 - 19, 2020/03
新型転換炉原型炉ふげんは、2008年2月に廃止措置計画の認可を受け、廃止措置に取り組んでいる。2018年3月に廃止措置の第1段階(重水系・ヘリウム系等の汚染の除去期間)を終了し、現在第2段階(原子炉周辺設備解体撤去期間)に移行している。本報告では、第3段階における原子炉本体解体撤去に向けて実施した原子炉内部の構造材からの遠隔試料採取に係る技術実証について紹介する。
副島 吾郎; 岩井 紘基; 中村 保之; 桑室 直俊*; 嶋津 正*
エネ研ニュース(インターネット), 131, P. 1, 2019/04
「ふげん」で利用されている原子炉構造材(SUS304)や二重管(Zr-2.5%Nb, Zry-2)の模擬材を対象とし、レーザ切断工法を用いて、水中切断を行った際に発生する粉じんの挙動を調査した。試験では、「ふげん」原子炉と同等の大きさの大型水槽を用いた。
副島 吾郎; 岩井 紘基; 中村 保之; 都築 聡*; 安永 和史*; 久米 恭*
平成29年度公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究年報,20, P. 80, 2018/11
「ふげん」で利用されている原子炉構造材(SUS304)や二重管(Zr-2.5%Nb, Zry-2)の模擬材を対象とし、プラズマアーク切断工法及びレーザ切断工法を用いて、気中切断や水中切断を行った際に発生する粉じんの挙動を調査した。
副島 吾郎; 岩井 紘基; 門脇 春彦; 中村 保之; 都築 聡*; 安永 和史*; 中田 吉則*; 久米 恭*
平成28年度公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究年報,19, P. 9, 2017/10
熱的切断工法(プラズマ切断及びレーザ切断)を用いて、気中切断や水中切断を行った際に発生する粉じんの気中等への移行量、移行率及び性状等のデータを取得し、切断工法の違いや切断速度や出力等の切断条件を変化させた際の影響を調査した。
副島 吾郎; 岩井 紘基; 中村 保之; 林 宏一; 門脇 春彦; 水井 宏之; 佐野 一哉
Proceedings of 25th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-25) (CD-ROM), 5 Pages, 2017/07
「ふげん」では、解体撤去や汚染の除去作業に係る廃止措置を安全かつ合理的に遂行することとしており、また、廃止措置に必要な技術開発を進めてきている。(1)原子炉本体解体に向けた技術開発:「ふげん」では、原子炉本体の特徴等に鑑み、原子炉本体解体には切断速度が速く二次廃棄物の発生量が少ない特徴を有するレーザ切断工法を適用する計画としている。レーザは原子炉施設解体への適用実績がないため、レーザヘッド,発振器,ロボット等から構成されるレーザ切断システムを構築し、解体物を対象とした切断実証を行った。(2)汚染状況調査に係る技術調:「ふげん」では、従前より施設の残存放射能量を的確に把握するため施設の汚染状況調査を行ってきている。今般、既存の実機材から試料を採取し核種分析により放射能濃度を評価する調査手法に加え、非破壊環境下で簡易的に「ふげん」の主要な二次汚染の主要核種であるCoを指標とした汚染状況を把握する調査手法の開発に着手した。
副島 吾郎; 瀧谷 啓晃; 水井 宏之; 藤田 義彦*; 明里 栄策*; 遠藤 伸之*; 久米 恭*
平成27年度公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究年報,18, P. 14, 2016/10
アスファルト固型物を技術基準に適合させるための検討の一環として、リコンディショニング予備試験を実施した。試験体の性状確認により、技術基準の一つである固型物の均質性を確保できる見通しを得た。
林 宏一; 副島 吾郎; 水井 宏之; 佐野 一哉
Proceedings of 23rd International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-23) (DVD-ROM), 7 Pages, 2015/05
「ふげん」では、施設の汚染レベルに応じた廃棄物の区分を適切に行い、放射性廃棄物の発生量を低減するとともに、解体撤去工事を効率的かつ合理的に進めていく計画としている。このため、「ふげん」では、解体撤去工事に伴い発生する解体撤去物等のうち、放射能濃度が国の定める基準値以下となるものにクリアランス制度を適用し、「放射性物質として扱う必要のないもの」として搬出することを計画している。現在、解体中のタービン設備は、汚染状況の調査の結果、放射能濃度が国の定める基準値以下となることから、クリアランス制度を適用するため、評価対象核種の選定及び放射能濃度評価方法の構築を行った。
水井 宏之; 林 宏一; 副島 吾郎; 岩井 紘基; 山本 耕輔
not registered
【課題】冷却材に含まれるCP核種及びFP核種の放射能濃度を適切に評価することができる放射能評価方法を提供する。 【解決手段】冷却材Wに含まれる核種Xの放射能濃度DXを評価する放射能評価方法は、冷却系構造材起因の核種Xの第1の放射能濃度D1Xを評価する第1の評価工程(S1)と、第1の放射能濃度とFP核種補正項とに基づいて、核燃料物質起因の核種の第2の放射能濃度D2Xを評価する第2の評価工程(S2)と、第1の放射能濃度D1Xと第2の放射能濃度D2Xとに基づいて、核種Xの放射能濃度DXを評価する第3の評価工程(S3)とを含む。第2の評価工程では、冷却材濃度測定データと所定の汎用放射化解析コードによる放射能濃度とを用いてFP核種補正係数を算定し、冷却系構造材起因の核種の放射能濃度と冷却系構造材が含有する核燃料物質起因の核種の放射能濃度とを用いてFP寄与割合を算出し、FP核種補正項を算定する。
林 宏一; 水井 宏之; 副島 吾郎; 岩井 紘基
not registered
【課題】原子炉等の廃止措置において扱われる廃棄物に対するクリアランス判定に際して、評価の対象とすべき核種を、安全性を確保しつつ簡易に選定する。 【解決手段】全ての核種についてDKが算出される(S1)。次に、全てのDKに基づいてQ0が、重要核種(10種)のDKのみに基づいてQ1が選定のための指標値としてそれぞれ算出される(S2:算出工程)。Q1/Q0≧0.9でない場合(S3:NO)には、重要核種(10種)以外の核種の寄与が無視できないと認識されるため、重要核種以外で、DK/CKが大きな核種をDK/CKの大きな順に選定し、ここで追加された核種が、重要核種(10種)に加えて選定される(S7:選定工程)。DKの算出に際して、重要核種(10種類)に対しては下限側代表値が、重要核種以外の核種(23種類)に対しては上限側代表値)が、各元素の組成の代表値として用いられる。
林 宏一; 副島 吾郎; 水井 宏之; 佐野 一哉
no journal, ,
「ふげん」施設の汚染状況調査結果を踏まえ、クリアランス対象物の評価対象10核種の放射能濃度評価方法を構築し、クリアランス制度を適用するタービン設備の放射能濃度を適切に評価できることを確認した。今後は、タービン設備以外の解体撤去物等にもクリアランスの適用範囲を拡大するため、施設の汚染状況調査によるデータを蓄積し、合理的な放射能濃度評価方法を整備していく計画である。
水井 宏之; 副島 吾郎; 林 宏一; 佐野 一哉
no journal, ,
「ふげん」施設のタービン設備を対象としたクリアランスの評価対象核種を選定するため、施設の特徴や汚染状況を考慮した推定放射能量を評価する手法を整備し、放射化汚染及び二次的な汚染の推定放射能量を算定した。今後は、タービン設備以外の解体撤去物等にもクリアランスの適用範囲を拡大するため、施設の汚染状況調査結果を反映し、評価対象核種の選定評価を進めていく計画である。
副島 吾郎; 林 宏一; 水井 宏之; 佐野 一哉
no journal, ,
「ふげん」では、施設の設備・機器等の代表箇所から汚染試料を採取し、核種分析の結果を施設の解体計画に反映する汚染状況調査を継続して実施している。これまでの調査結果から、原子炉本体近傍を除く大部分の設備・機器等の汚染はクリアランス相当と評価できる。これらの評価結果を踏まえ、施設の汚染レベルに応じた区分を適切に行い、放射性廃棄物の発生量を低減するとともに、解体撤去工事を合理的に進めていく計画である。
中村 保之; 門脇 春彦; 岩井 紘基; 副島 吾郎; 水井 宏之; 佐野 一哉
no journal, ,
「ふげん」原子炉解体は、国内外の廃止措置の実績調査や切断試験の結果等を踏まえ、工期短縮及び二次廃棄物低減等に優位と考えられるレーザ切断工法を選定した。しかしながら、これまで原子炉施設の解体作業にレーザ切断工法を適用した実績がないことから、段階的に切断実証を進め安全性及び適用性を確認してきており、このうち本件では「ふげん」の管理区域内で実機材を切断実証した結果について報告する。
松嶌 聡; 中山 保; 副島 吾郎; 瀧谷 啓晃; 磯見 和彦
no journal, ,
原子力発電施設等の廃止措置や保守点検工事等への参入及び技術力向上を希望する県内企業を対象に、若狭湾エネルギー研究センターが主催する平成30年度原子力関連業務従事者研修の専門講座II「廃止措置専門講座」において、「ふげん」の廃止措置、解体工事概要、技術開発状況等に関する講義を行なう。
門脇 春彦*; 石神 龍哉*; 副島 吾郎; 岩井 紘基; 中村 保之
no journal, ,
国内軽水炉の原子炉圧力容器と同材質の低合金鋼(Mn-Mo-Ni合金鋼)を試験体とし、気中雰囲気において30kWファイバーレーザで板厚300mmまで試験体を切断できることを確認した。また、切断時に試験体の切断部背面に水スプレーを吹き付けることで、粒径0.06m程度の分布が減少することを確認した。
副島 吾郎; 岩井 紘基; 林 宏一; 中村 保之
no journal, ,
「ふげん」の原子炉本体は、放射能レベルが高いことから被ばくの低減等を考慮して、水中にて遠隔解体する計画である。原子炉本体の放射能インベントリは、今後製作予定の原子炉解体用プールの水深等の仕様や廃棄体作製等に影響を与えることから、放射能量を精度良く把握することが必要不可欠であり、放射化計算による放射能インベントリ評価の精度向上を図ることとしている。本発表では、原子炉構造材から試料を採取し、核種分析を行うまでの一連の計画について発表する。
岩井 紘基; 副島 吾郎; 粟谷 悠人; 宮本 勇太
no journal, ,
「ふげん」の原子炉構造材から試料採取を実施するため、原子炉本体へのアクセスに接続配管を活用した遠隔試料採取装置の開発・製作を行った。開発した装置による試料採取を安全かつ確実に実施するため、モックアップ試験を行い、実試料採取に着手した。本発表では試料採取モックアップ試験及び実試料採取状況について報告する。
副島 吾郎; 岩井 紘基; 毛利 直人; 佐野 一哉; 森下 喜嗣
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原子炉廃止措置研究開発センター「ふげん」では、原子炉本体解体時の作業員及び周辺公衆の被ばく評価等の安全評価や切断時に生じる二次廃棄物量の評価に資するため、各種切断工法による原子炉構造材の切断時に発生する粉じん挙動評価試験を実施し、データを取得してきている。原子炉解体は水中雰囲気を想定しており、平成22年度は、平成23年度実施予定の水中レーザ切断時粉じん挙動評価試験のために気中レーザ切断時粉じん挙動評価試験を実施し、水中切断試験時と比較するためのデータを取得した。その結果、切断速度等の切断条件の違いが粉じん発生量等に与える影響を確認することができた。本試験結果は原子炉構造材の水中レーザ切断試験計画に反映し、原子炉水中解体時の安全評価,環境影響評価にかかわる基礎データを取得していく予定である。
林 宏一; 副島 吾郎; 水井 宏之; 佐野 一哉
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「ふげん」では、汚染状況等の調査の一環として、可搬型放射線測定器を用いた線の測定作業を計画しており、この測定作業では、重量物である遮へい体を安全に把持した状態で測定位置を精度よく決定する機能を有する
線測定専用台車(全体の重量約320kg)を用いることを予定している。しかし、この台車は重量物であることから、段差やスロープのある現場を安全かつ効率的に移動することが困難である。本件は、上記の課題を解決するため、技術課題解決促進事業の公募として実施される第38回オープンセミナーにおいて、
線測定専用台車に簡単に脱着可能な構造で、かつ積載重量400kgまで対応できることを条件に、安全かつ効率的に段差やスロープを移動できる段差解消機能を有するアシストパーツの試作を提案するものである。