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辻 智也; 吉富 寛; 佐藤 文信*; 谷村 嘉彦
Radiation Protection Dosimetry, p.ncaf060_1 - ncaf060_15, 2025/00
An irradiation environment for dosemeters calibration in the fluorescence X-ray field was set up at the Facility of Radiation Standards of the Japan Atomic Energy Agency (JAEA) by re-establishing the fluorescence X-ray calibration field that was established in 1989. The reference air kerma rates were determined using reference ionization chambers (ICs) calibrated using X-ray narrow-spectrum series calibration field of the national metrology standard (NMS) in Japan. Since no X-ray calibration field using fluorescence X-rays is available in Japan, the measurements were corrected by factors that accounts for differences in the fluorescence X-ray calibration field energy and the X-ray narrow-spectrum series calibration field energy. The conversion coefficients and correction factors for air densities for the fluorescence X-ray calibration field, including those unavailable in the ISO 4037 standard series, were derived from the measured X-ray fluence rate spectra.
中村 聡志; 木村 崇弘; 伴 康俊; 津幡 靖宏; 松村 達郎
JAEA-Technology 2020-009, 22 Pages, 2020/08
分離変換技術開発ディビジョンでは、マイナーアクチノイド(MA)核データの検証に資する核分裂反応率について、核分裂計数管を用いた測定を検討している。そのため、核分裂計数管用のMA線源の作製, 定量及び不確かさの評価を行った。電着法を採用して、Np,
Am,
Am及び
Cmの4核種について電着量が異なるMA線源を7種類作製した。さらに、同位体希釈法を用いて放射能を定量した
Cm線源元液から
Cm作業標準線源を作製し、これを用いて算出した計数効率を適用して各MA線源の放射能を定量した。その結果、作製したMA線源の放射能として、
Np線源は1461Bq, 2179Bq及び2938Bq、
Am線源は1.428MBq、
Am線源は370.5kBq及び89.57kBq並びに
Cm線源は2.327MBqを得ると共に、不確かさを0.35%(1
)と評価した。本報告書では、MA線源の作製及び定量方法並びに不確かさ評価の過程についてまとめる。
北村 暁; 岡崎 充宏*
JNC TN8400 2001-009, 54 Pages, 2001/01
分光光度計およびレーザー誘起光音響分光装置の検出感度に関する性能調査を目的として、ネオジム(III)およびサマリウム(III)の吸収スペクトル測定および光音響スペクトル測定を行った。ネオジムもしくはサマリウムの濃度を210-5
2
10-2mol-dm-3の間で変化させ、それぞれの濃度における吸収スペクトルおよび光音響スペクトルを取得した。併せて、雰囲気制御グローブボックス内で吸光測定を行うことができる分光光度計についても同様の測定を行い、吸収スペクトルを取得した。比較のために、光路長を1cmおよび10cmに設定した一般的な分光光度計を用いて、同様の測定を行った。多くの文献では、光音響測定は吸光測定に比べ大幅に低い濃度まで測定できると報告されているが、本光音響分光装置においては光路長を10cmに設定した吸光測定と同程度であるという結果が得られた。また、本実験の結果から、将来の目的としているネプツニウム(IV,V)の検出感度について推定し、特にNp(IV)溶存化学種のスペシエーションの可能性を検討した。
実方 秀*; 新津 好伸*; 久野 剛彦; 佐藤 宗一; 黒沢 明
JNC TN8410 2001-002, 66 Pages, 2000/12
再処理施設から発生する高放射性廃液(High Active Liquid Waste:以下HALWと略記)中の微量プルトニウム分析法として、従来の吸光光度法よりも低濃度域における測定に優れ、査察側検認分析法としての応用が期待される高感度吸光光度法(High Performance Spectrophotometry:以下HPSPと略記)を検討した。コールド試験では、プルトニウム代替物質としてプルトニウム(VI)の吸収波長近傍に吸収ピークを示すネオジムを用いてピーク強度算出方法の検討を行ったところ、3波長法が本法において有効であった。硝酸プルトニウム溶液の測定では、011mgPu/Lにおいて信号強度との間に良好な直線関係を有することがわかった。さらに実際のHALWの組成を模擬してマトリクスを複雑にした溶液(模擬HALW)にプルトニウムを添加した試料の測定を行ったところ、同様に0
11mgPu/Lについて良好な直線関係が得られた。また、HALWにプルトニウムを標準添加した場合も同様に良好な直線関係が得られた。本法は、サンプル中の硝酸濃度、スラッジ及び共存元素による影響を受けることから、それぞれの依存性について調査したところ、硝酸濃度2
4mol/Lで測定値が約14%変動することがわかった。またスラッジについては、ろ過による除去が必要であり、共存元素については光学調節によるベーススペクトルのバランス調整によって影響を排除することができた。低濃度プルトニウム試料を測定する場合については、ピーク強度とノイズ成分の比(S/N比)が相対的に小さくなることから、積算平均化法、単純移動平均法、フーリエ解析法によるスペクトルのS/N比向上を検討した。検討結果から、積算平均化法と単純移動平均法を組み合わせて用いることが本法の特性上最適であり、硝酸プルトニウム溶液測定時における検出限界値は0.07mgPu/Lとなった。また、プルトニウム含有模擬HALW溶液を測定した時の検出限界値は0.2mgPu/Lであった。さらに、実際のHALWを用いた場合についても、検出限界値は0.2mgPu/Lであることが予想される。
馬場 護*
JNC TJ9400 2000-007, 46 Pages, 2000/03
原子炉における最も基本的なパラメーターの1つである核分裂断面積と核分裂スペクトルの総合的な検討を可能とするべく、核分裂スペクトルを絶対値で測定する手法を新しく整備・確立し,これによって237Npなどのアクチニド核の核分裂断面積値と核分裂スペクトルパラメータデータを得ることを目的として、実験的及び解析的研究を行った。この結果、中性子生成微分断面積のよく分かった標準核種の中性子生成収量と中性子フルエンス因子,サンプルサイズ効果をモンテカルロ法で計算してサンプルの違いを厳密に評価することによって,核分裂スペクトルの絶対値を決定できる実験手法を確立した。これを用いると、核分裂断面積と核分裂即発中性子数の積を評価することができ、核分裂スペクトルの絶対値と形状に対する実験データを分離して取得できる。本研究では、この手法を,237Np、232Th、233Uに適用して,これらの核種の核分裂中性子スペクトルのパラメータを取得し、従来不明であった絶対値と形状の問題を明らかにした。また、さらに、高速炉設計標準コードを用いた解析も実施し、核分裂中性子スペクトルパラメータの実効増倍係数に対する感度も求めた。
小林 捷平*
JNC TJ9400 2000-009, 63 Pages, 2000/02
本研究の前半では、長半減期を有する核分裂生成物(FP)の代表的核種であるTc-99について、まず、中性子核データの現状、評価済核データについて調査を行った。次に、京都大学原子炉実験所の電子線型加速器と組み合わせて付設されている京都大学鉛スペクトロメータ(KULS)を用いて、99Tc(n,)100Tc反応断面積を熱中性子から1keVのエネルギー領域において測定した。中性子捕獲によって放出される即発ガンマ線は、アルゴンガス入り比例計数管を用いて測定した。入射中性子束/スペクトルの測定はBF3比例計数管によって行い、捕獲断面積の絶対値は10B(n,
)反応によって求めた相対測定値をTc-99の熱中性子断面積に規格化した。Tc-99試料に対する中性子自己遮蔽効果は、MCNPコードを用いた計算によって補正した。Chouらが鉛スペクトロメータを用いて測定したTc-99の中性子捕獲断面積は、本測定値より全体に高いがエネルギー依存性はよく一致している。ENDF/B-VI、JENDL-3.2の評価済核データは、5.6、20eV共鳴領域及び数100keV以上で高くなっている。本研究の後半では、鉛スペクトロメータの原理とその構築、諸特性についてまとめた。中でも、KULSの特性として(1)中性子減速時間t(
s)とエネルギーE(keV)の関係(ビスマス孔:E=190/tの2乗、鉛孔:E=156/tの2乗)及び(2)エネルギー分解能(ビスマス孔、鉛孔共に約40%)に関しては共鳴フィルターを用いて実験的に求め、(3)飛行時間分析法によってKULS体系中の中性子スペクトルを測定した。一方、MCNPコードを用いてKULSの諸特性を計算した結果、全体に実験値とよい一致を示した。
石橋 祐三; 黒田 能克*; 仲嶋 淳*
PNC TJ8216 98-003, 243 Pages, 1998/03
FBR燃料再処理施設などの将来施設における自動化には、高放射線環境下で使用できる耐放射線性マイクロコンピュータを中心とした耐放射線性電子機器の開発が必須である。この開発により信号ケーブルの本数削減、自律制御による作業効率の向上、長寿命化による保守費の削減が可能となる。ここでは、耐放射線性マイクロコンピュータによる施設の自動化に向けたシステムの構築を行うためのシステム検証を目的とした「耐放性マイコン内蔵型線スペクトル測定装置」のシステム設計を行った。この設計にあたっては、先に実施した耐放射線性マイクロコンピュータのブレッド・ボード設計・試作の成果を踏まえ、ハイブリッドIC技術を適用した耐放射線性マイクロコンピュータを採用した。この耐放射線性マイクロコンピュータは、集積線量が10sup7RADを越えた状態にあっても機能するものとし、10sup8RAD(集積線量)を目標としたものを組み込んだ設計を行った。
竹永 秀信; 清水 勝宏; 伊丹 潔; 久保 博孝; 細金 延幸; 杉江 達夫; 東島 智; 朝倉 伸幸; 逆井 章; 嶋田 道也; et al.
NIFS-DATA-39, p.15 - 34, 1997/01
最近のJT-60Uにおけるダイバータ研究について、特に原子・分子過程に関連したものを報告する。まず最初に、重水素およびヘリウム粒子の挙動について報告する。ここでは、D、HeIのスペクトル測定および発光強度分布測定結果をモンテカルロシミュレーションを用いて解析した。次に炭素の挙動について報告する。炭素の発生、輸送機構を取り入れたモンテカルロシミュレーションとCIIおよびCIVの発光強度分布との比較を行い、高密度領域での化学スパッタの重要性を示した。またCDバンド発光強度の測定から化学スパッタの発生率を評価した。上記シミュレーションでは、CIIIの発光強度が測定結果と異なっており、それを説明するために準安定励起状態を考慮したモデルを提唱した。さらにNeパフを用いた放射冷却ダイバータ実験、ヘリウム線強度比を用いた電子密度・温度測定について述べる。
西谷 健夫; J.D.Strachan*
Japanese Journal of Applied Physics, 29(3), p.591 - 596, 1990/03
被引用回数:3 パーセンタイル:24.02(Physics, Applied)グリッド付He電離箱は1~2%のエネルギー分解能を有し、重水素プラズマのイオン温度測定に適している。ここでは、1987年に、TFTRにおいて、
He電離箱により、中性子スペクトル測定を行った結果について報告する。OH放電では、約20ショット積算することにより、イオン温度が得られ、ドップラー分光、CX中性粒子測定等の結果と20%の測定誤差範囲内で一致したが、NBI放電では、パイルアップ効果によって、イオン温度は得られなかった。またOH放電においては、全中性子発生量のデータと組み合わせることにより、重水素比および有効電荷数を評価した。
大久保 牧夫
JAERI-M 6630, 13 Pages, 1976/07
リニアック飛行時間法による中性子断面積測定のため、薄いリシウム・ガラス・シンチレータを用いた透過型中性子モニタを製作した。パルスハイト分布、中性子透過率を測定し、検出効率を高めた。このモニタを用いて、リニアック47m飛行管における中性子束を測定し、スペクトルを求めた。これよりリニアック中性子ターゲットから発生する全中性子数を推定した。
阪井 英次; 片桐 政樹; 伊藤 浩
IEEE Transactions on Nuclear Science, 23(1), p.363 - 374, 1976/01
被引用回数:1JRR-2に設置してあるナトリウム・インパイル・ループを用いて、4種の燃料破損検出装置の特性を調べた。グラファイト減速体系中にBFカウンタを挿入した遅発中性子検出装置で膨張タンク中の遅発中性子を検出した。膨張タンクのナトリウムの上のHeカバーガスにより、核分裂生生成物をプレシピテータに運び、Rb-88、Cs-138からのベータ線を検出した。プレシピテータ・ワイヤからのガンマ線をGe(Li)検出器を用いて測定した。また、カバーガスのガス溜めを作り、ガス中の核分裂生成物からのガンマ線を測定した。 これらの検出装置の特性および特性の比較を記述した。
富永 洋
Radioisotopes, 20(2), p.93 - 101, 1971/00
ガンマ線スペクトル測定の主流が,NaI(Tl)シンチレーション検出器系からGe(Li)半導体検出器系へとかわり,ニネルギー分解能がますます向上するとともに,必要とされる波高分析器のチャンネル数も2000から4000と増大してきた。その結果,そのような膨大な情報量を有する測定データを有効に処理するには,高速演算能力をもつ電子計算機に頼らざるをえなくなった。波高分析器で測定取得したディジタルなデータを,記録しオフラインで電子計算機に移し解析処理するには,高速高密度の記録媒体(磁気テープなど)が用いられる。波高分析器をインタフェイスを介して直接電子計算機と結ぶか,または波高分析器そのものを電子計算機を用いて構成した場合には,オンラインリアルタイムにデータ処理ができ,最適な実験条件で失敗のないデータ収集が可能になるとともに,最終結果を迅速に入手できるようになる。
名内 泰志*; 能見 貴佳; 鈴木 梨沙; 小菅 義広*; 芝 知宙; 高田 映*; 冠城 雅晃; 奥村 啓介
no journal, ,
福島第一原子力発電所13号機の格納容器から回収される燃料デブリ・廃棄物を中性子照射ガンマ線スペクトル測定(NIGS)により仕分ける手法の開発を進めている。回収物中の核燃料物質量を評価する際、ジルコニウムやホウ素等の非核燃料物質量が核燃料物質量評価に影響する。そこで、これらの非核燃料物質に対するNIGSの応答を原子力機構・プルトニウム燃料技術開発センターで測定した。その結果、
Zrの中性子捕獲反応による即発ガンマ線ピーク(6295keV)、及び
Bの非弾性散乱反応(第一励起準位)からの脱励起ガンマ線ピーク(2124.5keV)を利用できる可能性が示された。
井口 哲夫; 前田 茂貴
no journal, ,
最尤法と最大エントロピー法を組み合わせた新しいアンフォールディングコードコードMEALUを開発した。これは、通常アンフォールディングコードで用いられる初期推定スペクトルを必要とせずに中性子スペクトルを決定できる。正規分布またはポアソン分布が使用できる。MEALUは、測定された検出器応答と応答関数の完全な共分散データを処理できる。本研究では、多重円筒ボナーカウンターを使用した中性子スペクトル測定にMEALUを適用した。中性子スペクトルは、初期推定スペクトルを使用せずに、6個のボナーカウンターの測定結果から得られた。得られた中性子スペクトルは、測定結果をよく再現した。
増田 明彦*; 松本 哲郎*; 原野 英樹*; 吉富 寛; 谷村 嘉彦; 志風 義明; 倉島 俊; 清藤 一; 吉澤 道夫
no journal, ,
原子力機構高崎量子応用研究所・イオン照射研究施設(TIARA)のサイクロトロン加速器を用いて開発中の20MeV以上の高エネルギー中性子標準には、校正における本来の目的である高エネルギー単色ピークに加えて目的外の低エネルギー領域まで続く連続成分が混在している。この混在する連続成分は、校正において大きな不確かさの原因となり得る。そこで、連続成分のスペクトラルフルエンスを把握するため、2種類のシンチレーション検出器を使った中性子飛行時間(TOF)法を高度化するとともに、高エネルギー中性子場でのアンフォールディング法向けに放射化ボナー球スペクトロメーターを開発し特性を評価した。
山本 悟史; 泉 雄大; 藤井 健太郎; 横谷 明徳
no journal, ,
DNA鎖が放射線により切断されると、その切断箇所にDNA修復酵素が素早く誘導されるがその誘導メカニズムの詳細はまだ明らかにされていない部分が多い。過去の研究により、染色体中ではDNA分子に生じた2本鎖切断部位近傍のヒストンタンパク質が特異的にリン酸化を受けることが知られている。我々は、このような化学修飾によりヒストン中のへリックスやシートなどの2次構造が変化することで、これをターゲットにDNA修復酵素が損傷部位に誘導されるという作業仮説を立てた。これを証明するため、ヒトがん細胞(HeLa細胞)に大線量(40Gy)のX線を照射し、DNAに大量の2本鎖切断を誘発させた後の照射細胞及び未照射の細胞からヒストンを抽出し、円偏光二色性(CD)スペクトル分析を行った。CD測定は、タンパク質の様々な2次構造に特異的なスペクトルを与えることが知られている。今回得られた照射細胞由来のヒストンに対するCDスペクトルの解析から、2次構造としてアルファへリックスの場所あるいはその量に変化が現れることが明らかになった。この変化に応じてDNA修復が進行することが推測される。