開発試験装置-PICWによるエチレンの放射線重合,2; 運転結果と考察

Radiation Induced Polymerization of Ethylene by Pilot Plant-PICW,II; Experimental and Dicussion

渡辺 博正; 中島 隼人; 八木 敏明; 渡辺 光崇; 丸山 真策; 諏訪 武; 山口 康市; 須郷 高信; 栗原 寛人; 丸山 義雄*; 児玉 厚郎*; 東平 正道*; 和田 武*; 島田 武雄*; 泉類 詩郎*; 大田黒 寛治*; 町 末男; 武久 正昭

not registered; Nakajima, Hayato; not registered; not registered; not registered; not registered; Yamaguchi, Koichi; not registered; not registered; not registered; not registered; not registered; not registered; not registered; not registered; not registered; Machi, Sueo; Takehisa, Masaaki

昭和44年12月から約2年間にわたり、内容積50lの中心線源型濡壁反応器を有する開発試験装置-PICWを用いて、第3ブタノール水溶液を反応媒体としたエチレンの放射線重合プロセスの開発研究を行なった。反応圧力105~400kg/cm・G、反応温度30~80C、平均線量率410~1.910rad/hr、反応層中のエチレンモル分率0.34~0.77の条件下で44回の実験を行ない、4.7~16.8g/l・hrの重合速度で1.3~8.910の数平均分子量を有する微粉末状ポリエチレンを、1回の運転につき数kgから数十kgを得た。また、重液相循環方式によるポリマーの付着防止技術が確立し、装置の長時間連続運転が可能になるとともに、中心線源方式の採用による放射線利用効率の向上が達成された。この結果、ポリエチレンの融点以下の反応温度で直接微粉末状ポリエチレン(タカセン(R))を製造する新規の放射線重合プロセスが完成した。

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