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放射性炭素を用いた土壌有機物の分解性の定量化

A Radiocarbon-based approach to quantitative understanding of soil organic matter dynamics

小嵐 淳   ; 安藤 麻里子  ; 石塚 成宏*; 角野 貴信*; 守屋 耕一; 中西 貴宏   

Koarashi, Jun; Atarashi-Andoh, Mariko; Ishizuka, Shigehiro*; Kadono, Atsunobu*; Moriya, Koichi; Nakanishi, Takahiro

土壌に有機物として大量に貯留する炭素の、将来の気候・環境変化に伴う応答を正しく予測するために、土壌有機物の分解性と、それを規定するプロセスの解明が強く望まれている。土壌有機物中の放射性炭素($$^{14}$$C)は、放射壊変や1950-60年代の大気圏核実験に伴う大気中濃度の変化を反映した分布を示すことから、土壌有機物の分解性を推定するトレーサーとして有用である。われわれは、国内の植生や土壌特性の異なる森林土壌に対して、有機物分画と$$^{14}$$C同位体分析を行うことで、土壌有機物の分解性を定量化し、土壌ごとに有機炭素の貯留量のみならず、その分解性が異なることを明らかにした。さらに、森林土壌表層における分解性の低い有機炭素の大きな蓄積は、土壌の鉱物学的要因によるものである一方、分解性の高い有機炭素の量はサイトの気候学的要因によって規定されている可能性を示した。

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