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岡根 哲夫; 竹田 幸治; 岡本 淳*; 間宮 一敏*; 大河内 拓雄; 藤森 伸一; 斎藤 祐児; 山上 浩志; 藤森 淳; 落合 明*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 77(2), p.024706_1 - 024706_6, 2008/02
被引用回数:15 パーセンタイル:64.00(Physics, Multidisciplinary)X-ray magnetic circular dichroism (XMCD) was measured for the ferromagnetic uranium monochalcogenides US and USe at U absorption edges in the soft X-ray region. The obtained XMCD signal of US was comparable to the XMCD signal obtained in previous studies. From the sum-rule analysis of XMCD data, it was shown that the estimated ratios of orbital magnetic moment to spin magnetic moment were almost the same for US and USe. The analysis of the XAS branching ratio indicated an increase in 5 electron occupation number from US to USe.
岡本 淳*; 岡根 哲夫; 斎藤 祐児; 寺井 恒太*; 藤森 伸一; 村松 康司*; 吉井 賢資; 間宮 一敏*; 小出 常晴*; 藤森 淳; et al.
Physical Review B, 76(18), p.184441_1 - 184441_5, 2007/11
被引用回数:38 パーセンタイル:78.81(Materials Science, Multidisciplinary)Sr濃度xが0.3以上で強磁性に転移するCaSrRuOの磁性と電子構造の関係をRu 3及びO 1内殻吸収分光の磁気円二色性(XMCD)を用いて研究した。XMCD構造はxが0.3付近で現れ、強磁性相ではxとともに単調に増大した。XMCD強度がxとともに単調に増大することはStoner型の遍歴強磁性に見られるものであるが、Ru 3, O 1ともにXMCDスペクトル形状に変化が見られなかったことはCaSrRuOの遍歴強磁性が強い電子相関に影響されていることを示している。
石田 行章*; Hwang, J. I.*; 小林 正起*; 竹田 幸治; 間宮 一敏*; 岡本 淳*; 藤森 伸一; 岡根 哲夫; 寺井 恒太*; 斎藤 祐児; et al.
Applied Physics Letters, 90(2), p.022510_1 - 022510_3, 2007/01
被引用回数:24 パーセンタイル:65.02(Physics, Applied)ワイドギャップ半導体ZnOを母体とした希薄磁性半導体は室温以上の強磁性転移温度(TC)が存在する可能性があるとして注目されている。ZnVOはTCが400K以上にあることが報告されたが、一方でその後の研究では強磁性的なふるまいが観測されないとの報告もある。本研究では磁化測定で350K以上で強磁性的ふるまいが観測されている試料に対して、軟X線磁気円二色性(XMCD)測定を行いV元素だけの磁性を調べた。XMCDの磁場依存性測定の結果から、得られたXMCDシグナルの9割程度は常磁性的なふるまいを示すが、弱い強磁性の存在を確認できた。また吸収スペクトルとXMCDスペクトルの形状とクラスター計算との比較からVイオンはZnに置換された2価であり、わずかにc軸方向に伸びた四配位であることがわかった。
岡根 哲夫; 竹田 幸治; 藤森 伸一; 斎藤 祐児; 岡本 淳*; 間宮 一敏*; 村松 康司*; 藤森 淳; 落合 明*; 芳賀 芳範; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 75(Suppl.), p.105 - 106, 2006/08
ウラン化合物では、5f電子が遍歴・局在性の中間的な性質を持つことから、非常に多様な磁性を示す。そのメカニズムの解明のためには、スピンモーメントと軌道モーメントを分離して定量的に定めることが非常に重要な情報となる。軟X線領域の放射光を利用したX線吸収磁気円二色性(XMCD)測定は、スピンモーメントと軌道モーメントを分離して実験的に求める最も有力な実験手法の一つである。われわれはこれまでに典型的な強磁性化合物であるU( = S, Se, Te), UGe, UFeについてU 吸収端、並びにU 吸収端でのXMCDを測定した。その結果、強磁性ウラン化合物のスピンモーメントと軌道モーメントの比についての傾向を見いだした。
岡根 哲夫; 岡本 淳*; 間宮 一敏*; 藤森 伸一; 竹田 幸治; 斎藤 祐児; 村松 康司*; 藤森 淳*; 芳賀 芳範; 山本 悦嗣; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 75(2), p.024704_1 - 024704_5, 2006/02
被引用回数:12 パーセンタイル:57.98(Physics, Multidisciplinary)圧力下で超伝導と強磁性を示すUGeの常圧下での磁性状態を軟X線吸収磁気円二色性(XMCD)測定により調べた。XMCDデータにサム・ルールを適用して磁気モーメントのスピン成分と軌道成分の比を求め、その結果からUGe中のウランは4価より3価に近い価数状態にあることを明らかにした。またウランの6d電子の磁性への寄与は5f電子の磁性への寄与に比べて無視できるくらい小さいことを実験的に明らかにした。
小林 正起*; 石田 行章*; Hwang, J. I.*; 溝川 貴司*; 藤森 淳*; 間宮 一敏*; 岡本 淳*; 竹田 幸治; 岡根 哲夫; 斎藤 祐児; et al.
Physical Review B, 72(20), p.201201_1 - 201201_4, 2005/11
被引用回数:142 パーセンタイル:95.98(Materials Science, Multidisciplinary)強磁性を示す型希薄磁性半導体ZnCoO(x=0.005)において、X線吸収,X線磁気円二色(XMCD),光電子分光実験を行った。XMCDスペクトルは、酸素四面体配位下のCoイオンの特徴を反映したものであった。これはZnCoOにおける強磁性がZnサイトを置換したCoイオンによって生ずることを意味している。XMCD強度の磁場及び温度依存性から、非強磁性のCoイオンは強く反強磁性結合していることが示唆される。
Hwang, J. I.*; 石田 行章*; 小林 正起*; 平田 玄*; 田久保 耕*; 溝川 貴司*; 藤森 淳; 岡本 淳; 間宮 一敏*; 斎藤 祐児; et al.
Physical Review B, 72(8), p.085216_1 - 085216_6, 2005/08
被引用回数:67 パーセンタイル:87.75(Materials Science, Multidisciplinary)常磁性GaMnNの電子構造について光電子分光(PES),X線吸収分光(XAS)によって調べた。XAS実験スペクトルを理論計算と比較することによって、GaN中Mnは正四面体配位結晶場中の2価で説明できることがわかった。この結果に従い、Mn2p及びMn3d光電子スペクトルを配置間相互作用クラスターモデルで解析した。これにより見積もられた電子構造パラメータから計算したp-d交換相互作用定数の大きさはGaMnAsの1.6倍であることが判明した。また、内殻PESからはMn濃度の上昇に伴ってフェルミレベルが降下する様子とバンドギャップ中に新たな状態が生成され増大する様子が観測された。以上のことから、GaMnNにおいて十分な正孔濃度を実現することで高い転移点を持つ強磁性が発現する可能性が実験的に示された。
岡本 淳*; 間宮 一敏*; 藤森 伸一; 岡根 哲夫; 斎藤 祐児; 村松 康司*; 吉井 賢資; 藤森 淳*; 田中 新*; Abbate, M.*; et al.
Physical Review B, 71(10), p.104401_1 - 104401_5, 2005/03
被引用回数:21 パーセンタイル:62.80(Materials Science, Multidisciplinary)SrFeCoOでの反強磁性-強磁性転移(0.15)が電子構造へ及ぼす影響を軟X線内殻吸収磁気円二色性を用いて研究した。総和側から導いたFe 状態とCo 状態の軌道及びスピン磁気モーメントは異なるドーピング依存性を示した。Fe のスピン磁気モーメントはCoドープにしたがって徐々に増大するのに対し、Co のスピン磁気モーメントは反強磁性状態において既に揃っていた。このことから、Feの磁気モーメントがCoの磁気モーメントによって揃えられることで強磁性-強磁性転移が生じていることが示された。
岡根 哲夫; 藤森 伸一; 間宮 一敏; 岡本 淳; 村松 康司; 藤森 淳; 鈴木 博之*; 松本 武彦*; 古林 孝夫*; 磯部 雅朗*; et al.
Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 272-276(Suppl.), p.e297 - e298, 2004/05
被引用回数:5 パーセンタイル:29.16(Materials Science, Multidisciplinary)金属-絶縁体転移を示すスピネル・カルコゲナイドCuIrSの温度に依存した電子状態の変化を高分解能軟X線光電子分光により実験的に調べた。試料温度が転移温度以下になると、フェルミ準位近傍でギャップの形成が見られる一方、価電子帯全体の構造も高エネルギー側にシフトしていることが明らかになった。またIr 4内殻準位の光電子スペクトルの形状は転移温度の上と下で非常に顕著な形状変化を示した。このことは金属-絶縁体転移に伴うIr 5電子状態の変化に対応したものと考えられる。
岡根 哲夫; 岡本 淳; 間宮 一敏; 藤森 伸一; 斎藤 祐児; 村松 康司; 藤森 淳; 落合 明*
Physica B; Condensed Matter, 345(1-4), p.221 - 224, 2004/03
被引用回数:6 パーセンタイル:33.42(Physics, Condensed Matter)強磁性体であるウラン・モノカルコゲナイドUS, USe, UTeに対してU 吸収端での軟X線吸収磁気円二色性測定測定を行い、これらの化合物の磁性状態を調べた。MCDシグナルはUSからUSeになるとはっきり大きくなり、USeとUTeでは同程度であった。MCDシグナルからスピン・モーメントと軌道モーメントを分離して求めると、スピン・モーメント,軌道モーメントともUSからUSeでは増大し、USeからUTeでは減少する傾向が明らかになった。
岡根 哲夫; 藤森 伸一; 間宮 一敏; 岡本 淳; 村松 康司; 藤森 淳; 長本 泰征*; 小柳 剛*
Journal of Physics; Condensed Matter, 15(28), p.S2197 - S2200, 2003/07
被引用回数:5 パーセンタイル:30.88(Physics, Condensed Matter)充填スクッテルダイト化合物 (=アルカリ金属, 希土類金属, アクチナイド; =Fe, Ru, Os; =プニクトゲン: P, As, Sb)は超伝導, 磁気秩序, ヘビー・フェルミオン的性質, 金属絶縁体転移など多様な物性を示すことから興味が持たれている物質である。この中でYbFeSbは磁気特性や輸送特性にヘビーフェルミオンあるいは価数揺動的振る舞いが見られる化合物であり、これらの性質はYb原子の価数の不安定性と関連づけられると考えられている。本研究は、励起源として放射光とヘリウム紫外線源とを用いた高分解能光電子分光によりYbFeSbの電子状態を調べたものである。実験により得られたスペクトルでは、Yb2価のシグナルにおいてバルク成分と表面成分がはっきり分離されて観測されたが、両者のエネルギー位置の関係は通常のYb化合物と比べて異常なものであることがわかった。
藤森 伸一; 岡根 哲夫; 岡本 淳; 間宮 一敏; 村松 康司; 藤森 淳*; 播磨 尚朝*; 青木 大*; 池田 修悟*; 宍戸 寛明*; et al.
Physical Review B, 67(14), p.144507_1 - 144507_5, 2003/04
被引用回数:35 パーセンタイル:79.53(Materials Science, Multidisciplinary)層状Ce化合物であり、磁性と超伝導の競合を示すCeIn (=Rh, Ir)に対して、紫外線光源による角度分解光電子分光と、放射光による3-4共鳴光電子分光を行った。実験の結果、両化合物においてCe 4電子はほとんど局在しており、両者の電子状態が似通っていることが明らかとなった。
岡根 哲夫; 藤森 伸一; 間宮 一敏; 岡本 淳; 藤森 淳; 辻井 直人*; 吉村 一良*
Acta Physica Polonica B, 34(2), p.1019 - 1022, 2003/02
YbCuM化合物(M=Ag, Au, Pd, etc.)はAuBe型結晶構造を持ち、M元素の違いにより多様な物性を示すことから興味が持たれている物質である。この内YbCuAgは典型的な高密度近藤系の性質を示すが、その固溶体YbCuAgはxが0.125から1の範囲でAuBe型構造を持つ結晶が生成され、全て高密度近藤系の性質を示す。組成比xが減少するにしたがって近藤効果の特性温度は系統的に減少していく。本研究は高分解能光電子分光実験により組成比xの変化に応じた電子状態の変化を調べたものである。実験の結果、フェルミ準位近傍にこの物質の重い電子系的ふるまいと対応する近藤ピークを観察し、これが組成比xの減少とともに強度が減少し、かつピーク位置がフェルミ準位に近づいていくことを明らかにした。
岡根 哲夫; 竹田 幸治; 岡本 淳*; 間宮 一敏*; 藤森 伸一; 斎藤 祐児; 山上 浩志; 藤森 淳; 落合 明*; 田中 新*
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ウランモノカルコゲナイドUXc(Xc=S, Se, Te)はNaCl型結晶構造を持つ典型的な強磁性ウラン化合物である。カルコゲン元素がS, Se, Teと変わることに応じて、格子定数が増大するとともに磁気モーメントの大きさが増大する。そのため、カルコゲン元素がS, Se, Teと変わることによって5f電子の局在性が増すと考えられている。本研究では、USとUSeについてU N4,5吸収端(4d5f遷移)においてX線吸収磁気円二色性(XMCD)測定実験を行い、5f電子の磁性状態のカルコゲン依存性を詳細に調べた。また、USeについてはU N2.3吸収端(4p6d遷移)においてもXMCDを測定し、U 6d電子の磁性への寄与も調べた。実験の結果は、USからUSeになると5f電子の磁気モーメントは増大するが、その軌道成分とスピン成分の比L/Sの変化は小さいことが明らかになった。さらに、6d電子の磁性への寄与についての情報を実験的に得ることに初めて成功した。