ブラッグエッジイメージングによるLi-ion電池充電量分布の短時間測定

Short-time measurement of state-of-charge distribution of Li-ion battery by Bragg-edge imaging

甲斐 哲也   ; Su, Y. H.  ; 廣井 孝介  ; 篠原 武尚   ; 及川 健一   ; 林田 洋寿*; Parker, J. D.*; 松本 吉弘*; 瀬川 麻里子   ; 中谷 健 ; 鬼柳 善明*

Kai, Tetsuya; Su, Y. H.; Hiroi, Kosuke; Shinohara, Takenao; Oikawa, Kenichi; Hayashida, Hirotoshi*; Parker, J. D.*; Matsumoto, Yoshihiro*; Segawa, Mariko; Nakatani, Takeshi; Kiyanagi, Yoshiaki*

リチウムイオン2次電池の負極材料に使用されているグラファイトの面間距離は、リチウムイオンが層間に入る効果により、電池の充電量の増加に伴って広がることが知られている。ブラッグエッジイメージング技術を用いて測定したグラファイトの面間距離から、充電量の空間分布を知ることが可能であることが報告されているが、応用研究への展開では、様々な条件での測定が必要であり、測定時間の短縮が必要である。試料の中性子透過率を導出するためは、試料あり/なしの測定を行って比を取る必要が有るが、試料なしの測定時に検出器の最大計数率が不十分で中性子強度が制限されるため、測定時間の短縮が困難であった。そこで、透過率を導出せずに面間距離の変化に伴うブラッグエッジ波長の変化のみから充電量変化を求めることした。これにより、陽子ビーム強度150kWでも、20分程の測定でリチウムイオン電池の充電量の空間分布を測定することが可能となった。

no abstracts in English