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論文

インターネット時代の灰色文献; 灰色文献の定義の変容とピサ宣言を中心に

池田 貴儀

情報管理, 58(3), p.193 - 203, 2015/06

インターネット時代における灰色文献の動向について、灰色文献の定義の変容、灰色文献資源の政策策定に関するピサ宣言の2つの視点を中心に、さまざまな角度から考察する。まず、灰色文献の定義について整理する。次に、定義に関連して、インターネット時代における灰色文献の現状や課題について触れる。最後に、2014年に公表された、灰色文献資源の政策策定に関するピサ宣言を取り上げ、灰色文献をめぐる動向の最新の動きについて紹介する。

論文

Enhancement of the functions of the Japan Atomic Energy Agency Library's Fukushima Nuclear Accident Archive using a novel data flagging system that improves the utilization of numerical data on the internet

池田 貴儀; 權田 真幸; 長屋 俊; 早川 美彩; 国井 克彦; 峯尾 幸信; 米澤 稔; 板橋 慶造

Proceedings of 16th International Conference on Grey Literature (GL-16), p.139 - 145, 2015/03

福島第一原子力発電所事故(「3.11事故」)を契機に、プレスリリースやモニタリング情報等の様々な情報がインターネット上から発信されている。JAEA図書館は、3.11事故に関連する情報を保存し、整理し、発信することに努めており、その成果としてDSpaceを活用したFukushima Accident Archiveの取り組みを、第15回灰色文献国際会議で報告した。これらのインターネット情報の中には有用である数値データが数多く含まれているが、書誌情報の欠落により情報の存在を確認することが困難である等、課題も多く存在している。そこで、国際原子力機関が運用する国際原子力情報システムデータベースで利用されている「データフラッギング」の仕組みをFukushima Accident Archiveに応用することを試みる。これにより、Fukushima Accident Archiveの機能向上だけではなく、インターネット上に存在する数値データの効果的な活用に貢献できると考えている。

論文

日本原子力研究開発機構図書館における福島原子力事故関連情報アーカイブ化への道のり

權田 真幸; 池田 貴儀; 長屋 俊

情報の科学と技術, 64(9), p.357 - 360, 2014/09

AA2014-0228.pdf:2.08MB

東日本大震災発災後の日本原子力研究開発機構図書館の状況と、3.11原子力事故参考文献情報やTwitterによる情報発信など、東京電力福島第一原子力発電所事故に関するこれまでの取組みを紹介するともに、福島原子力事故関連情報アーカイブ化の活動とその特徴について述べる。

論文

Contribution to the improvement of dissemination of grey literature; JAEA Library's efforts for collecting, organizing and disseminating information on nuclear accidents

池田 貴儀; 大島 健志; 權田 真幸; 長屋 俊; 早川 美彩; 峯尾 幸信; 米澤 稔; 板橋 慶造

Proceedings of 15th International Conference on Grey Literature (GL-15), p.41 - 47, 2014/03

2011年3月に起きた福島第一原子力発電所事故(「3.11事故」)を受け、国,研究機関,東京電力等から、図書や論文といった文献情報、モニタリング情報や被ばく線量データといったWeb情報等、さまざまな情報が発信されている。原子力機構図書館は、これらの3.11事故に関連する情報を収集し、3.11事故参考文献情報として発信している。しかし、これらの情報の多くは、商業ルートにのらないため灰色文献となるものが多い。さらにWeb情報については、アクセスが恒久的に保存されないことや、書誌コントロールの欠如等、課題も多くある。そこで、原子力機構図書館では、3.11事故のWeb情報に関連した灰色文献の流通性向上を目的に、東京電力の「写真・動画集」のWeb情報(約4,000件)、経済産業省「報道資料」のWeb情報(3,000件)、2012年9月と2013年3月に開催された日本原子力学会の二つの会議を対象に、メタデータ作成を行った。

論文

Contribution to the improvement of dissemination of grey literature; JAEA Library's efforts for collecting, organizing and disseminating information on nuclear accidents

池田 貴儀; 大島 健志; 權田 真幸; 長屋 俊; 早川 美彩; 峯尾 幸信; 米澤 稔; 板橋 慶造

The Grey Journal; An International Journal on Grey Literature, 10(1), p.7 - 13, 2014/00

福島第一原子力発電所事故(「3.11事故」)を契機に、政府関係機関や東京電力等による報告書、プレスリリース、モニタリングデータといった、様々な情報がインターネット上から発信されている。インターネット情報は有用な情報を含んでいるにも関わらず、散逸や消失するといったアクセス面での課題を持っていることから、灰色文献の一種とされる。JAEA図書館では、政府関係機関や東京電力が発信するインターネット情報について、書誌情報を体系的に整理し、恒久的なアクセスを保証することで、情報の散逸や消失を防ぐだけではなく、灰色文献のアクセス向上にも貢献できると考えている。恒久的にインターネット情報を保存する仕組みとして国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)との連携、情報を整理し発信する仕組みとして、標準化したメタデータの目録規則及び主題分類の検討及びDSpaceを活用した3.11事故アーカイブシステムの開発を行った。現在、36,000件のインターネット情報について、メタデータの作成が完了した。今後は、関連機関との連携強化を図るとともに、3.11事故アーカイブに搭載するメタデータの拡大を図っていくことが必要である。

論文

原子炉事故情報アーカイブの構築に向けて

中嶋 英充; 池田 貴儀; 米澤 稔; 板橋 慶造; 桐山 恵理子*; 岩田 修一*

情報知識学会誌, 22(4), p.344 - 353, 2012/11

BB2012-1951.pdf:2.04MB

日本原子力研究開発機構(JAEA)図書館では、福島第一原子力発電所事故に関する参考文献情報を収録したウェブサイトを構築し、2011年4月よりインターネットを通じて発信している。発信する情報は毎月更新され、その数は約1万5千件に達している。JAEA図書館では、国及び東京電力のホームページ上に公表された放射線モニタリングデータ、原子炉プラント状況等の情報を収集・整理し、福島原発事故アーカイブとして運用することを検討している。本稿では、JAEA図書館が発信している福島事故参考文献情報の内容を紹介し、併せて福島原発事故アーカイブ構築に関する課題を提起する。

論文

JAEA図書館が発信する福島原発事故参考文献情報

池田 貴儀; 米澤 稔; 中嶋 英充

日本原子力学会誌, 54(8), p.549 - 553, 2012/08

日本原子力研究開発機構(JAEA)図書館では、福島第一原子力発電所事故に関連する参考文献情報を収集し、それらを日本語版と英語版とに編集整理し、発信している。参考文献情報は、「JAEAの研究成果」、「文献リスト」、「リンク情報」、「国や国内外機関の報告書」の4種類からなり、発信する情報量は1万件に達している。本稿では、JAEA図書館が収集整理し、発信する福島事故参考情報の内容とアクセス実績について紹介する。

論文

問題提起; 灰色文献定義の再考

池田 貴儀

情報の科学と技術, 62(2), p.50 - 54, 2012/02

AA2011-0802.pdf:0.41MB

灰色文献は、一般の商業出版ルートでは入手が困難な文献である。最近は、機関リポジトリの普及等により、灰色文献もWeb上に全文情報が公開され、容易にアクセスが可能になりつつある。しかし、灰色文献のアクセシビリティは既に解決されているのだろうか。本稿では、灰色文献国際会議(International Conference on Grey literature)における議論の中で提案された灰色文献の定義を紹介し、灰色文献に関する論点整理と問題提起を試みた。灰色文献のアクセシビリティには今日に至っても多くの課題が存在することを示すとともに、Web上の情報源は永続的なアクセスが保証されていないという新たな課題も示した。灰色文献のアクセシビリティに関する課題には、図書館員の持つ専門知識と経験が活かされるべきと結論づけた。

論文

機関誌「専門図書館」にみる図書館のいまとこれから

池田 貴儀

LISN, (150), p.8 - 9, 2011/12

専門図書館協議会は、官庁,調査研究機関,大学の図書館,資料室,情報管理部門の相互間の連絡や活動の連携を目的とする団体で、機関誌「専門図書館」を刊行している。機関誌は、情報提供サービスや知的財産権等、専門図書館に関する幅広い主題範囲を対象とし、最新の動向やさまざまな事例を専門図書館業務に従事する人々に提供している。筆者は、現在、機関誌の編集委員をしている。本稿は、編集委員の視点から、機関誌の編集方針,機関誌の新たな取り組み、そして、今日の専門図書館が抱える課題と今後の展望を概説するものである。

論文

INIS-based Japanese literature materials of bibliographic tools for human resource development

国井 克彦; 權田 真幸; 池田 貴儀; 長屋 俊; 板橋 慶造; 中嶋 英充; 峯尾 幸信

Proceedings of International Conference on Toward and Over the Fukushima Daiichi Accident (GLOBAL 2011) (CD-ROM), 8 Pages, 2011/12

国際原子力情報システム(INIS)は原子力文献の国際的な流通促進とその保存を目的とし、国際原子力機関(IAEA)が中心となって運営する原子力文献データベースである。INISには、1970年以降に公表された各国の原子力文献の書誌情報が約330万件、技術資料の全文情報が約28万件収録されており、IAEAウェブサイトから無償で利用可能であることから、原子力分野における人材育成に貢献できる情報システムといえる。原子力機構図書館は、日本のINISナショナルセンターとして、日本で刊行された原子力文献をINISに提供している。本発表では、INIS向け日本語版書誌ツールとして開発した「日本語版INISシソーラス」と「学術雑誌名の日英記述典拠」を慨述する。また、INISを活用して作成した福島第一原発事故レファレンスサイトも紹介している。日本語版書誌ツールは、未だ開発すべき課題はあるが、日本の原子力文献の国際的な流通向上と日本国内におけるINIS普及促進が期待できる。

論文

ごぞんじですか?原子炉設置(変更)許可申請書

池田 貴儀; 米澤 稔

専門図書館, (250), p.35 - 42, 2011/11

AA2011-0510.pdf:1.41MB

原子炉を設置してから廃止するまでの間には数多くの書類が作成され国へと提出される。その中の一つ、原子炉設置許可申請書は、核原料物質,核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基づき、原子力施設の安全性確保の立場から、申請者が施設の設置及び変更について、行政庁の審査を受けるために提出される。原子力関連情報へのニーズが高まっている昨今、原子炉設置許可申請書は原子炉施設についての情報を知るうえで有用な資料である。しかし、通常の市販ルートに乗らず、国への申請ためにわずかな部数が作成され特定の機関にのみ頒布されるため、入手が困難な灰色文献とされている。本稿は、原子炉設置許可申請書の構成,関連資料,原子炉設置許可申請書の閲覧・入手方法,資料を利用するうえで注意すべき点について概説するものである。

論文

第2回アジア専門図書館国際会議の概要

池田 貴儀

専門図書館, (246), p.61 - 66, 2011/03

米国専門図書館協会アジアン・チャプター主催による第2回アジア専門図書館国際会議(ICoASL 2011)が、2011年2月10$$sim$$12日にかけて国連大学で開催された。第2回となる今回は「ユーザーの信頼獲得をめざして; デジタル時代における専門図書館革新の重要性」というテーマのもと、グローバルな視点から知識の共有,スキルアップを目的にさまざまな報告が行われ、活発な議論がなされた。本稿ではこのICoASL 2011の概要について報告する。

論文

Circulation improvement of articles in journals written in non-english languages; A Special journal titles translation list of journals written in Japanese for the international bibliographical database

權田 真幸; 国井 克彦; 中嶋 英充; 池田 貴儀; 板橋 慶造; 小池 明美*; 五十嵐 歩*

Proceedings of 12th International Conference on Grey Literature (GL-12), p.113 - 117, 2011/00

今日、学術情報の流通性が国際的に向上し、学術コミュニケーションは"国際語"である英語が中心となっている。一方、英語以外で書かれた文献については、言語の壁があり、物理的な流通性は英語文献と同様に向上しているにもかかわらず、依然"灰色文献"のままとなっていると推察される。こうした中、IAEAを中心に作成されているINISデータベースでは、書かれた言語にかかわらず、収録された文献情報は標題,抄録など、すべて英語で作成されており、原子力分野の学術情報の国際的な流通に寄与している。しかしながら、非英語雑誌の雑誌タイトルは字訳されたローマ字で表記されており、その言語を理解できない利用者にとっては、雑誌の主題や性格がわからないという欠点があった。この表記では、日本語を理解できない利用者はどのような雑誌かわからず、せっかく必要な記事が掲載されていたとしても、入手を躊躇してしまう恐れがある。日本語をはじめとする非英語雑誌の流通性を向上させるためにはこの言語の壁は早急に取り払われるべきである。そこで、非英語雑誌に掲載された文献の流通を向上させる試みとして、日本語雑誌を例にINISデータベースに収録されている雑誌タイトルの翻訳リストを作成した。このリストをINISデータベースに公開するほか、将来的にはデータベースに実装することにより非英語雑誌の流通性向上の一助とする。

論文

灰色文献をめぐる動向; 灰色文献国際会議の議論を中心に

池田 貴儀

情報管理, 53(8), p.428 - 440, 2010/11

本稿は、灰色文献の現状と課題の整理を行いながら、今日の灰色文献をめぐる動向について論考するものである。特に、インターネットの普及は、資料の多くが電子化されWeb上で公開される機会が増加するという灰色文献の流通の面だけでなく、灰色文献の範囲や灰色文献そのものの在り方にも大きな変化をもたらしつつある。本稿ではまず、灰色文献とは何かについて概略を説明し、その特徴,定義,範囲について整理する。加えて、灰色文献国際会議における議論を中心とした世界的な灰色文献の動向について触れる。最後に、灰色文献への現場の取り組みとして日本原子力研究開発機構図書館の事例について、紹介する。

論文

図書館業務と感情労働

池田 貴儀

情報の科学と技術, 60(10), p.428 - 433, 2010/10

感情労働とは、肉体労働,頭脳労働と並ぶ第三の労働のあり方であり、サービス業において重要な要素とされている。感情労働による感情のコントロール技術は、利用者をはじめさまざまな人と接する図書館員にとって、種々の業務をこなしていくうえで欠かせないスキルといえる。その一方で、感情をコントロールすることは、本来の感情と業務として求められる感情との間にズレを生じさせる。感情労働は人と接することで満足感や充足感を得るという肯定的な面とともに、感情のズレによりストレスの増加やバーンアウトの誘発を招くという否定的な面を持ち合わせている。本稿では、この感情労働という視点に着目し、図書館業務とのかかわりについて紹介する。

論文

Dissemination of information on the results of R&D through the JAEA Library

池田 貴儀; 權田 真幸; 野澤 隆; 板橋 慶造; 海老澤 直美*

Proceedings of 11th International Conference on Grey Literature (GL-11), p.111 - 117, 2009/12

日本原子力研究開発機構では研究開発成果抄録集(JAEA-Abstracts)及び研究開発成果検索・閲覧システム(JOPSS)によって研究開発成果の普及を行っている。研究開発報告書類は一般にテクニカルレポートと呼ばれる灰色文献であり、その情報流通性の低さが弱点であると言われてきた。しかし、研究技術情報部ではインターネットを活用して研究開発報告書類の全文を含む研究成果情報を発信することにより、研究開発報告書類の利点を維持しつつ情報流通性を高めてきた。本発表ではJAEA図書館による研究開発成果の普及の取り組みについて紹介する。

論文

資料紹介「シンガポールの図書館政策; 情報先進国をめざして」

池田 貴儀

専門図書館, (236), p.53 - 55, 2009/07

「シンガポールの図書館政策; 情報先進国をめざして」(ラス・ラマチャンドランほか著)の書評であり、本書の概要と特徴を示した。

論文

原子力機構研究開発成果管理システムの構築・改良; 外国人研究者にも使いやすいシステムを目指して

權田 真幸; 池田 貴儀; 海老澤 直美*; 野澤 隆

第5回情報プロフェッショナルシンポジウム(INFOPRO 2008)予稿集, p.125 - 129, 2008/11

日本原子力研究開発機構では、「研究開発成果管理システム」を用いて、研究開発成果情報を管理している。「研究開発成果管理システム」は原子力機構の前身である日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構がそれぞれ運用していた同様のシステムを統合し、構築したものである。原子力機構の研究者・技術者によって「研究開発成果管理システム」にイントラネット経由で入力された研究開発成果情報は図書館を運営する研究技術情報部により管理され、研究開発成果管理や研究開発成果情報発信に活用している。本発表では、前身の二法人で蓄積してきたデータベースの統合,外国人研究者に対応した英語版インターフェイスの提供など、「研究開発成果管理システム」の構築・改良を中心に、その概要や今後の展望について述べる。

論文

「感情労働」の視点から見た大学図書館業務の今日的課題

池田 貴儀; 呑海 沙織*

図書館界, 60(2), p.134 - 140, 2008/07

感情労働(emotional labor)とは、肉体労働,頭脳労働と並ぶ第三の労働のあり方である。「肉体労働」が肉体を行使することによってその対価を得る労働であり、「頭脳労働」が頭脳を行使することによってその対価を得る労働であるのに対し、「感情労働」は自らの感情を管理することによって「相手に適切な心の状態を喚起させる」ような労働であり、サービス業において重要な要素とされている。本研究では、この感情労働という視点に着目し、大学図書館が抱える今日的課題である(1)コミュニケーションの質的・量的増加、(2)新しい技術・ツールの導入に伴うストレスの増大、(3)大学図書館員に求められる役割の拡大に焦点を当てて、図書館における感情労働の可能性について明らかにした。

論文

「JAEA Abstracts」と「JOPSS」; 機関リポジトリの先駆け

權田 真幸; 池田 貴儀; 海老澤 直美*

専門図書館, (228), p.26 - 32, 2008/03

AA2007-0138.pdf:2.36MB

日本原子力研究開発機構(原子力機構)は今日のように機関リポジトリが台頭する前から、インターネットを通じて研究開発成果を発信している。現在は「JAEA Abstracts」(研究開発成果抄録集)と「JOPSS」(JAEA Originated Papers Searching System、研究開発成果検索・閲覧システム)の2つのシステムを公開しており、図書館が運営している。本稿では、機関リポジトリの先例として、原子力機構図書館における研究開発成果発信の歴史を振り返るとともに、その現状と直面する課題を紹介する。

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