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松波 紀明*; Ito, M.*; Kato, M.*; 岡安 悟; 左高 正雄*; 垣内田 洋*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 365(Part A), p.191 - 195, 2015/12
被引用回数:6 パーセンタイル:45.66(Instruments & Instrumentation)マンガンを6%添加した酸化亜鉛薄膜を室温で100MeVキセノンイオンで照射し、X線回折(XRD)による原子構造や光学吸収,電気抵抗,磁化率測定といった物性にどのような変化が現れるか調べた。XRDの強度は照射量510 cmまで単調に減少し、未照射試料の1/50になった。バンドギャップはほとんど変化しないが( 0.02eV)、電気抵抗は4桁減少した。電気抵抗の変化でいえば、低エネルギーイオン照射(100keVネオンまたは窒素)に比べ変化の度合いが大きい。磁化率()の温度依存性はキュリー則に従い = + C/Tとなり常磁性を示す。キュリー定数Cは照射によって照射量10 cmで未照射の値(C=0.012emu cm K)の半分まで減少した。
岡村 浩樹*; 土田 崇*; 岡田 正男*; 山縣 諒平; 清藤 一; 春山 保幸; 金子 広久
2011年(第29回)電気設備学会全国大会講演論文集, p.367 - 368, 2011/09
加速器施設・材料照射施設・核融合施設・核燃料再処理施設等は、高放射線環境となるエリアを有する。高放射線環境化では多くの電気設備は寿命が著しく短くなるなど、使用に際しては制約が多い。照明器具も例外ではなく、高放射線環境下では安定器の絶縁劣化による安定器の損傷・光源部の光束低下などにより、本来の機能を保てなくなる。これまでに筆者らは、放射線環境下で使用できるように独自の改良を加えた照明器具を開発している。今回、開発中の照明器具の実証試験を行ったので報告する。試験は、実際に放射線照射施設で運用した状況下で通電・点灯状態を継続することにより行い、照明器具の機能性・安全性を検証した。
松波 紀明*; 福島 純一*; 左高 正雄; 岡安 悟; 須貝 宏行; 垣内田 洋*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 268(19), p.3071 - 3075, 2010/10
被引用回数:13 パーセンタイル:65.03(Instruments & Instrumentation)原子力科学研究所タンデム加速器からの高エネルギー重イオン照射に特徴的に起こる固体中の電子励起過程を用いて、太陽電池電極の電極材などに用いられる透明半導体であるインジウム(In)ドープのZnOの照射改質の研究を行った。その結果Ne, Xeイオン照射によるイオン照射による伝導度の増加を見いだした。また、これはイオン照射に伴う固体中の電子励起効果により、ZnサイトをInが置換した結果であることを解明した。
松波 紀明*; 左高 正雄*; 岡安 悟; 垣内田 洋*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 268(19), p.3167 - 3170, 2010/10
被引用回数:13 パーセンタイル:65.03(Instruments & Instrumentation)多結晶WO薄膜(バンドギャップ3eV)へのイオン照射による電気特性および原子構造変化を調べた。WO薄膜はMgO基盤上のタングステン薄膜やタングステンシートを酸化することで準備した。90MeV Niイオンを310cm照射することで薄膜のディスオーダーまたは亜非晶質化を見いだした。このとき結晶格子は1.5%広がり、バンドギャップも0.2eV増大した。また光学吸収測定でも1.6m近傍になだらかな吸収ピークが現れた。高エネルギーイオンによる平衡電荷での電子励起によるスパッタ收率は10にのぼる一方、イオンインパクトでの非平衡電荷(90MeV Ni)でのスパッタ收率は、平衡電荷(89MeV Ni)の1/5にとどまった。
長尾 誠也*; 入野 智久*; 荒巻 能史*; 池原 研*; 片山 肇*; 乙坂 重嘉; 内田 昌男*; 柴田 康行*
Radiocarbon, 52(3), p.1068 - 1077, 2010/08
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Geochemistry & Geophysics)河川からの有機物の流出が陸棚域における有機物の分布に及ぼす影響を、北海道沙流川沖で得られた有機物中のC値とC値の測定結果から議論した。陸棚域における堆積物は、大規模な河川粒子の流出のあった2006年の翌年に採取した。沙流川の懸濁粒子と堆積物は2007年から2008年にかけて採取した。陸棚堆積物中の有機物が持つC値は、-665から-77パーミルの範囲であった。このうち、上層のシルトや鉱物成分が持つC値は-240から-77パーミル、下層の砂質成分のそれは-665から-386パーミルであった。平常時の河川水中の粒子が持つC値は-292から-247パーミルであった。以上の分布から、河川流出が大きな時期には比較的古い(値の低い)有機物粒子が陸棚域に堆積し、その後に海洋表層で生産された新しい粒子が堆積したと推測された。
麦林 裕弘*; 有村 従郎*; 内田 敏仁*; 町山 友暁*; 鈴木 義男*; 瀬古 典明; 玉田 正男
JAEA-Review 2008-055, JAEA Takasaki Annual Report 2007, P. 41, 2008/11
放射線グラフト重合技術により水溶性で鉛が捕集可能なグラフト捕集材の合成を検討した。基材のメチルセルロースに電子線を照射し、グリシジルメタクリレートをグラフトした後、イミノ二酢酸を官能基として付与した。その結果、合成の最適化ではグラフト率が40から60%の時に他のグラフト率の範囲よりも吸着容量が高い結果が得られたものの、商品化するにはコスト高であった。そのため、基材にでんぷんを用い、アクリル酸をグラフトしたところ、鉛に対する吸着性能は3割程度劣るが、費用対効果はメチルセルロースの3倍に改善することができたことで、商品化できる見通しが得られた。
松波 紀明*; 左高 正雄; 岡安 悟; 石川 法人; 田沢 真人*; 垣内田 洋*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 266(12-13), p.2986 - 2989, 2008/06
被引用回数:8 パーセンタイル:50.26(Instruments & Instrumentation)100MeV Xeイオン照射したCuO薄膜において、X線回折強度が減少する挙動を解析した。光学特性測定においては、照射によるバンドギャップの変化が検知されなかった。CuOにおいてはアモルファス化を起こさずに乱れが導入されることがわかった。
井口 裕介*; 柴田 康弘*; 内田 勇太*; Huang, X.*; 小野 正雄; 岡安 悟; 真下 茂
Advanced Materials Research, 15-17, p.639 - 642, 2007/00
被引用回数:2 パーセンタイル:59.61(Thermodynamics)本研究では、BiSb合金に関しての超重力処理による結晶の微細化について、微細化の状態と微細化条件について調べた。数mmから数十mmの大きな結晶粒を持つバルク試料を重力場下に置くと、まず最初に微細化が起こり、その後、原子の沈降による濃度変化に伴って結晶成長が起こることがわかった。また、200Cにて超重力処理を施す場合、結晶の微細化を起すことのできる最低重力加速度と時間条件はそれぞれ16万G,10時間であることがわかった。
山下 健也*; 北畠 真*; 楠本 修*; 高橋 邦匡*; 内田 正男*; Miyanaga, Ryoko*; 伊藤 久義; 吉川 正人
Materials Science Forum, 389-393, p.1037 - 1040, 2002/00
被引用回数:3 パーセンタイル:16.1(Materials Science, Multidisciplinary)高温酸素中で炭化ケイ素(SiC)表面に酸化膜(SiO)を作製すると、酸化膜と炭化ケイ素の界面(SiO/SiC界面)には、界面中間層と呼ばれる酸化膜でも炭化ケイ素でもない層が形成されることが知られている。この層には炭素が多量に存在しており、MOS構造を形成したときの界面準位発生の原因になっていると考えられている。今回の発表では、水素燃焼酸化法を用いて4H-SiC表面に作製した酸化膜に水蒸気アニーリングを施した試料と施さない試料について、それぞれの酸化膜中の炭素濃度を二次イオン質量分析(SIMS)法によって分析し、炭素の酸化膜内部の深さ方向分布を調べた。その結果、水蒸気アニーリングを施した試料からは多量の炭素が検出されたが、施さなかった試料からは検出されなかった。このことから、酸化によって発生した界面中間層の内部に存在する炭素が、水蒸気アニーリングによって酸化され、酸化膜内部に再分布する可能性が示唆された。
松波 紀明*; 垣内田 洋*; 田沢 真人*; 左高 正雄; 岡安 悟; 須貝 宏行
no journal, ,
原子力科学研究所タンデム加速器から得られるイオンによる酸化物・窒化物の電子・原子構造改質について研究しているが、本講演ではCuN窒化物薄膜のイオン照射による物性改質について述べる。また、これまでに得られた酸化物の結果との比較を行う。Cu試料はAlO基板(R面)上にNRF-マグネトロンスパッタにより作成した。膜厚は200nm程度である。100keV Neイオン照射の結果、以下のことを明らかにした。第一に、未照射時の比抵抗(約20cm)が照射量10cmにて3桁小さくなる。未照射試料の比抵抗は温度(80-290K)とともに減少し、半導体的特性を示す。照射後の比抵抗の温度依存性は温度とともにわずかに減少した。第二に、光学吸収スペクトルから未照射試料のバンドギャップとして2eVを得た。イオン照射後、吸収端スペクトルはなだらかになった。第三に、照射量10cmにて(100)面X線回折強度は2桁減少した。第四に、照射量をさらに10cmに増やすと比抵抗はさらに2桁減少し、この場合の比抵抗は温度とともにわずかに増加するすなわち金属的特性を示した。さらに、X線回折パターンにCu金属の回折ピークが現れた。高照射量でのこれらの結果は、CuNが相分離をおこしていることを示唆する。低照射量領域での相分離の可能性,高エネルギーイオン照射との比較を行う。
長尾 誠也*; 荒巻 能史*; 入野 智久*; 内田 昌男*; 柴田 康行*; 外川 織彦
no journal, ,
陸域から海洋へ供給される溶存態及び懸濁態有機物は、地球表層での炭素循環において重要な移行成分と考えられている。本研究では、流域から河川への懸濁態有機物の流入機構を明らかにするため、流域環境が異なる河川の下流域で採取した懸濁態有機物の14Cと13C値を測定した。2002から2007年の8月から9月にかけて、7つの河川表層水を流心より採水した。河川水中の懸濁粒子は、河川水19から50Lから連続遠心法により分離し、凍結乾燥した後に粉末試料とした。14C及び13C値の測定には、加速器質量分析計及び質量分析計をそれぞれ使用した。本研究で対象とした7つの河川における懸濁態有機物の13C値は、-28.8から-22.7‰の範囲を示した。また、14C値は-296から+20‰と13C値に比べて比較的大きな変動を示した。全体的な傾向として、14C値と13C値には明瞭な関係は認められなかった。これらの結果から、河川懸濁態有機物の起源は、それぞれの河川流域の特徴に依存して支配されていることが考えられる。
松波 紀明*; 左高 正雄; 岡安 悟; 垣内田 洋*
no journal, ,
原子力科学研究所タンデム加速器を用いて酸化タングステン(WO)の高エネルギー重イオン(90MeV Niイオン)照射を行った。310cmの照射量において酸化タングステン薄膜の非晶質化,バンドギャップのシフト,1.6付近での光吸収ピークが見られた。この照射において、酸化タングステンのスパッタリングによる固体の侵食量はイオンの平衡電荷(19+)での照射に対して、非平衡電荷(10+)での照射では減少していることがわかった。これにより、重イオンによる固体のスパッタリングにおいて入射イオン電荷依存性を見いだした。
松波 紀明*; 福島 潤*; 左高 正雄; 岡安 悟; 須貝 宏行; 垣内田 洋*
no journal, ,
原子力科学研究所タンデム加速器からの高エネルギー重イオンをインジウム(In)ドープのZnOに照射した。InドープのZnOは太陽電池電極の電極材などに用いられる透明半導体である。高エネルギーNe及びXeイオン照射の結果、電気伝導度が照射量に対し数桁上昇することを見いだした。これは高エネルギー重イオン照射に特徴的に起こる固体中の電子励起過程により、ZnサイトをInが置換した結果であることを見いだした。
松波 紀明*; 佐久間 靖博*; 左高 正雄; 岡安 悟; 垣内田 洋*
no journal, ,
イオン照射による酸化物及び窒化物の電子励起過程による電子構造改質,原子構造改質の研究を進めている。酸化銅(CuO)薄膜に高エネルギーイオン(198MeV Xe, 99MeV Xe等)を照射し、スパッタリング収量等を測定した。その結果について報告するとともに、他の酸化物・窒化物の結果との比較を行う。測定したスパッタリング収量(Y)の電子的阻止能(Se)依存性は線形であることがわかった。CuOの場合がそうであるように、一般に電子阻止能依存性は超線形(Y=ASe, n1)である。この現象について、励起子モデルに基づいて考察する。