粒子・重イオン輸送計算コードPHITSの特徴と医学物理分野への応用
Features of PHITS and its application to medical physics
橋本 慎太郎 ; 仁井田 浩二*; 松田 規宏 ; 岩元 洋介 ; 岩瀬 広*; 佐藤 達彦 ; 野田 秀作; 小川 達彦 ; 中島 宏; 深堀 智生 ; 古田 琢哉 ; 千葉 敏*
Hashimoto, Shintaro; Niita, Koji*; Matsuda, Norihiro; Iwamoto, Yosuke; Iwase, Hiroshi*; Sato, Tatsuhiko; Noda, Shusaku; Ogawa, Tatsuhiko; Nakashima, Hiroshi; Fukahori, Tokio; Furuta, Takuya; Chiba, Satoshi*
粒子重イオン輸送計算コードPHITSは、任意の3次元空間における粒子の挙動を解析することができる汎用のモンテカルロ計算コードである。重イオンを含むほぼすべての粒子を非常に幅広いエネルギー範囲で取り扱うことができ、タリーと呼ばれる仮想の検出器を設定することで粒子フラックスやエネルギー付与などさまざまな物理量を導出することができる。さらに、最近、生体内の微視的領域のエネルギー付与を計算できるマイクロドジメトリタリー機能を開発し、医学物理分野における利用方法の幅が広がった。本稿では、2012年12月に公開した最新のPHITS2.52にある機能のうち、取り扱うことができる物理現象と核反応モデル、及びマイクロドジメトリタリー機能について解説する。加えて、医学物理分野においてPHITSを用いて得られた近年の成果として、マイクロドジメトリタリー機能を用いた新しい生物学的線量評価法の開発について紹介し、粒子線治療やX線治療、CT診断に関する研究への利用例も紹介する。
no abstracts in English
- 登録番号 : AA20130225
- 抄録集掲載番号 : 42000212
- 論文投稿番号 : 13767
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